新型は選択肢の幅を広げる
パワーユニットは現行ハリアーが2LガソリンNA、2Lターボ、2.5Lハイブリッドなのに対してRAV4は2LガソリンNA、2.5Lハイブリッドのみで2Lターボがないだけ。
しかも2.5Lハイブリッドはハリアーが4WDのみなのにRAV4は2WD(FF)もラインナップしているので、RAV4のほうが選択の幅が大きい。
このため本来「ハリアーの2.5LハイブリッドのFFを購入したいお客さんがRAV4に鞍替えするケースも多くみられる。」(首都圏カローラ店、ネッツ店営業担当者)との指摘もある。
駆動方式の選択肢の少なさがハリアーの販売が頭打ちになる要因のひとつになっているともいえる。
こうしたことから次期型ハリアーのパワーユニットは2Lターボ、2.5LハイブリッドでどちらもFF、4WDをラインナップし、2Lターボは6AT、2.5LハイブリッドはCVTとの組み合わせとなる。
3.5Lハイブリッドは今夏にも投入する次期型ランドクルーザー300に積まれるので今回は見送られるはずである。
これによってRAV4との棲み分けがより明確になる。
このほか安心パッケージの「トヨタセーフティセンス」はアルファード、クラウン並みに最新のデバイスが標準装備される。
車両本体価格は350万~550万円あたりで従来よりもクォリティアップ、安全強化などを含めて約50万円のアップとなる。
RAV4よりも100万円程度高くなるが、RAV4は今夏にもPHVが設定されるので、こちらを含めると最高グレード同士の比較では50万円くらいしか差がない勘定になる。
証言1:首都圏トヨペット店営業担当者
現行ハリアーの発売は2013年11月だから6年以上も経過しており、いつフルモデルチェンジしてもおかしくない時期に来ている。
人気は高く、トヨペット店としてはアルファードと並び、収益の稼ぎ頭になっているが、新型RAV4が発売になって以来、販売は頭打ち状況にある。
フルモデルチェンジしてRAV4よりも明確に格上になるように上級シフトしてコンセプト分けをして貰いたいところだ。
CX-8、CX-5、CR-V、フォレスターなどのライバル車と競合して負けるケースが増えているので3列シート仕様も欲しい。次期型では設定することを期待している。
証言2:首都圏トヨペット店営業担当者
現行型ハリアーはまだ通常に販売しており、グレード、ボディカラー、メーカーオプション、ディラーオプション装備品の制限は発生していない。
オーダーストップがかかるのは新型車発売前3~6カ月で車種によって差がある。したがってハリアーにこうした動きがあるのは、そろそろという状況だと思われる。
新型RAV4が発売になってから、現行ハリアーの販売が急速に頭打ちになっているので、可能な限り早く新型に切り替えてほしいところだ。
これまでアルファードと並びトヨペット店の収益車だったのでここにきての不振は厳しい。大幅に値引きしないと売れにくくなっている状況にある。
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