”進化したアウトドアテイスト”、ほとばしる。新型ハスラーのキャッチフレーズはこれしかない。新しい価値観を生み出す大ヒットモデルとなった初代ハスラーの誕生からちょうど6年、新型はもっと、さらに、アウトドア感&ギア感が注入されている。
「そうはいっても、初代と似てない?」。BC読者の94%はそう感じるだろうが、「まったくの別物」なんです。その別物ぶりを、竹中秀昭チーフエンジニア(CE)への取材情報をもとにお伝えしよう。
※本稿は2019年12月のものです
文:ベストカー編集部/写真:平野学
初出:『ベストカー』 2020年1月26日号
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■都会に似合うアウトドア
タフで力強いカタチ。デザイン面で信念を貫いたのはこの言葉という。その言葉は完成までぶれることはなく、結晶がこの新型だ。左ページの先代モデルとの比較でもわかるが、「シルエットが四角で直線基調。すべてのピラーがボディと同色でたくましさが増す」、これらがポイントだ。見れば見るほどカクカクしており、機能を追求したらこの形になったという。
「アウトドアを楽しむ空気感が最近は身近になり、それを意識。自然のなかではもちろん、むしろ都会に似合うアウトドアテイストを目指しました」と竹中CE。遠目で見てもハスラーとわかり、変わらなければいけない使命感もある。”チーム・ハスラー”内でそういう部分も戦いながら仕上げた、自信のデザインだ。
あ、変わったね……は、走りだしただけでもわかるという。ワゴンRにも採用されるスズキ独自のHEARTECT(ハーテクト)プラットフォームがさらに熟成され、その”上物”に「環状骨格構造」を採用。それらの”鍛え上げ”により堅牢高剛性なボディが実現。
乗り心地と走りの快適さの追求はまだある。「高減衰マスチックシーラー」(スズキの軽自動車初)を採り入れ、音や振動には不利とされる四角いボディ内でも快適さを保っている。いやもう、ここまで手厚くしなくても……という感じ。
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