2025年4月3日、フェラーリは東京都港区のイタリア大使館にて、最新スペチアーレのF80を日本初公開した。ヨーロッパでは2024年10月に発表済みだったF80だが、今回日本でもお披露目。世界限定799台のうち、日本では何台販売される!?
※本稿は2025年4月のものです
文:ベストカー編集部/写真:フェラーリ ほか
初出:『ベストカー』2025年5月26日号
システム出力1200psはフェラーリロードカー最大パワー
フェラーリは2024年10月17日に欧州で最新スペチアーレのF80を発表したが、4月3日にイタリア大使館で日本初お披露目。
スペチアーレとはイタリア語で『特別』の意味。1984年の288GTOに端を発する特別限定車で、F40、F50、エンツォ・フェラーリ、ラ・フェラーリ、ラ・フェラーリアペルタと世に送り出してきた。
エクステリアデザインはピニンファリーナ時代のフェラーリに心酔している層には受け入れがたいかもしれないが、F1譲りのエアロダイナミクスにより空気の流れを追求。
巨大なダウンフォースを生むリアウイング、ディフューザーは究極の機能美で迫力も凄い。エンジンフード回りの肉感的なデザインは、ほかのストラダーレとは一線を画す。
心臓部は3L、V6ターボで、フロント2モーター、リア1モーターが組み合わされる。F1のMGU-K、MGU-Hを継承したハイブリッドスーパースポーツだ。
内燃機関の究極を目指したV6は900psで、フェラーリ歴代で最強スペックを誇る。3基のモーターが加算され、システム出力は1200psをマークする。スペチアーレはF1との同一性が厳命だが、F80にはル・マンで2連覇した499Pの技術も投入されている。
インテリアで特徴的なのはシート。シングルシーターをイメージしたドライバー中心の1+という独自レイアウトを採用している。
プロサングエで登場させたアクティブサスペンションは根本から見直され、アクティブエアロとの連動により、常に最適なトラクションを確保。同時に低速時の乗り心地にも貢献する。
F80の日本での価格は未発表だが、EUで350万ユーロ(5億5600万円)。お金があっても買えないのがフェラーリのスペチアーレ。世界限定799台はフェラーリが厳選したオーナーの手に渡る。さて、日本には何台が上陸するのか?
●フェラーリ F80主要諸元
・全長×全幅×全高:4840×2060×1138mm
・ホイールベース:2665mm
・車重:1525kg
・パワーユニット:3L、V6ターボ+3モーター
・最高出力:900ps/8750rpm
・最大トルク:86.7kgm/5550rpm
・フロントモーター出力:142ps×2
・リアモーター出力:81ps
・システム出力:1200ps
・最高速度:350km/h


























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