あと、十数年も経てばガソリンエンジンはなくなる運命にある……。やはり生きているうちに、ガソリン車にもう一度乗りたい、青春時代に戻りたいと思う、おじさんたちは多いのではないでしょうか? そこで、エンジンサウンドに聞き惚れてしまう、名機を紹介していきたい。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部
※この原稿の一部はAI生成にて処理しています
【画像ギャラリー】君はどのガソリンエンジンにシビれた? 現在の中古車相場はどうなの?(10枚)画像ギャラリーレクサスLFA 4.6LV10、1LR-GUE型560ps/現在の中古車市場価格=1億3000万~1億7000万円
エンジンサウンドは、マルチシリンダーになるほど魅力的だと感じる。ターボなどの過給機を用いると刺激的な加速を楽しめますが、自然吸気エンジンのほうがダイレクトな応答レスポンスで、エンジンサウンドも官能的。高回転まで気持ちよく回ることも魅力のひとつに挙げられます。
2度と出ないであろう珠玉のパワーユニットに1つが、ヤマハ主導でトヨタと共同開発した1LR-GUE型V型10気筒DOHCです。2010年に500台数限定のプレミアムスポーツ、レクサスLFAに搭載されています。

レーシングエンジンにかぎりなく近い設計で、バンク角72度のV型10気筒DOHCです。排気量は4805ccと、かなり大きい。コンロッドにはチタンを用い、鍛造製。ピストンはアルミ合金の鍛造製としています。
重心を下げるため、オイル潤滑はドライサンプ方式を採用しています。エキゾーストから吐き出されるエンジン音は官能的です。量産エンジンの域を超えた気持ちいいエンジン音を奏でます。
世界56ヵ国で500台の限定販売となり、日本国内の割り当ては200台。 新車販売価格は3750万円、日本車の量産モデルとしては過去最高額となりますが、現在の中古車価格は1億3000万~1億7000万円。なかなか表に出てこないこともあり、変動の幅は大きい。
スカイラインR32GT-R 2.6L直6ターボ RB26DETT型 280ps/現在の中古車市場価格=500万~700万円
直列6気筒エンジンも乗り手をワクワクさせるパワーユニットで、回していくと気持ちいい音色に変化します。平成以降の作品で感激したのは、R31スカイラインからのRB20系6気筒DOHC4バルブユニット。
精緻な回転フィールを身につけ、高回転まで滑らかに力強く回ります。その究極の存在は、R32スカイラインGT-Rに搭載されてデビューしたRB26DETT型直列6気筒DOHCツインターボ。
グループAのレースを制するために排気量を2568ccまで拡大し、セラミックタービン採用のツインターボを組み合わせた。レースでの使用に耐えられるようにほとんど新設計とし、シリンダーブロックなどを補強し、6連スロットルチャンバーや各気筒独立のシーケンシャル電子制御燃料噴射システムなど、最先端のメカニズムを意欲的に採用しています。

ターボを装着しているが、高回転域まで軽やかに回り、レスポンスも鋭い。刺激的な加速フィールに加え、エンジン音も心を揺さぶります。
R34GT-R時代のRB26は、ボールベアリングターボのレスポンスのよさに加え、エンジンがR33時代のRB26よりも軽やかに吹け上がるフィールでした。エンジンのパワフルさ、動力性能の高さは、R34GT-Rといえますが、デビューした際のインパクト、サーキットでハンドルを握った時のアテーサE-TSによるコーナリング性能はいまだ忘れられません。
R32GT-R時代のRB26DETTは6000rpmを超えたあたりから回る気持ちよさは身体に染みついているし、体感的にも人馬一体感が一番強いR32GT-Rをイチ押しです。
現在のR32GT-Rの中古車相場は、ベースグレードで500万円から700万円程度、コンディションのいい個体は1000万円を超えてきており、VスペックIIのN1モデルについては最高1500万円程度となっています。
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