「名機の咆哮」レクサスLFAからホンダS2000まで伝説のガソリンエンジン5選! そのサウンドに酔いしれろ!

スバルWRX STI EJ20型 現在の中古車相場=200万~600万円前後(標準車)

「EJ20」を搭載するスバルWRX STIは2019年12月に受注終了となった。過去販売されたモデルでの最高出力は329psで、S208とtypeRA-Rとなる
「EJ20」を搭載するスバルWRX STIは2019年12月に受注終了となった。過去販売されたモデルでの最高出力は329psで、S208とtypeRA-Rとなる

 個性という点に関しては4気筒エンジンも負けてはいません。多くの人が個性的な音色だと感じているのは、水平対向4気筒エンジンだではないでしょうか。コンパクトに設計でき、重心も低くできるからです。

 また、向かい合う位置にあるシリンダー配置はV型6気筒などのようにバランス感覚に優れ、振動も少ない。その筆頭がスバルのEJ20型水平対向4気筒DOHCユニットです。自然吸気エンジンもありますが、多くの人の心に深く刻まれているのはレガシィのGT系やWRX STiに積まれたターボ仕様ではないでしょうか。

エンジン形式「EJ20」。搭載車:初代インプレッサWRX STiバージョン~4代目スバルWRX STI(1992~2020年)、最終仕様:フラット4DOHC、総排気量1994cc、最高出力308ps/6400rpm、最大トルク43.0kgm/4400rpm、レブリミット8000rpm
エンジン形式「EJ20」。搭載車:初代インプレッサWRX STiバージョン~4代目スバルWRX STI(1992~2020年)、最終仕様:フラット4DOHC、総排気量1994cc、最高出力308ps/6400rpm、最大トルク43.0kgm/4400rpm、レブリミット8000rpm

 排気量1994ccのEJ20型DOHCはビッグボア、ショートストローク設計だから高回転まで軽やかに回り、ターボを装着しても驚くほど高回転の伸びが鋭い。パンチがあるだけでなく、エンジン音も耳に心地いい。

 音だけにかぎれば、等長等爆システムを採用する前のEJ20型エンジンに軍配が上がるでしょう。ドロドロとした独特のエキゾーストサウンドは際立つ個性の持ち主。ちょっとマフラーが傷んでいると、さらにいい音色を放ちます。

 VAB型WRX STIの中古車相場は、2014年式が200万円前後(10万kmオーバー)、2015~2016年式が300万円前後から、最終F型タイプSが600万円前後。タイプRA-Rは500万円台後半。また555台限定のEJ20ファイナルエディションは650万~780万円。S207は550万円から、S208NBRチャレンジは850万円オーバーに軒並みプレミアム価格となっています。

まとめ

 ここに挙げた5つの名機以外にも、まだまだ名機はいっぱいあります。あの当時、楽しかった、よく走りに行った……と、それぞれ思いを馳せているのでないでしょうか。しかし、ここ十年の間に、ネオクラシックの中古車相場はうなぎのぼり。もはや手に入れることができないクルマも増えています。

 しかし、人生は一度しかありません。後戻りもできません。欲しいと思った時が買い時です。悔いのないよう、名機を手に入れてはいかがでしょうか。

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