ノートが30年ぶりに日産の首位をもたらした2016年11月のランキング。
王者アクアが2位転落という21世紀最大の王座奪還劇となったが、はたしてそれは一過性のものだったのか。
それとも新王者としてノートがこれからも君臨するのか。2016年最後の販売台数ランキングをお届け。
文:WEBベストカー編集部
ベストカー2017年2月26日号
ノートが首位で年末を締めくくる
ノートが11月に引き続き首位でランキングを締めくくった。アクアの2016年の年間販売台数は前年比78.0%と下げているので、今後のノートの伸び次第ではいよいよエコカーの世代交代となりそうだ。
しか2017年1月にはヴィッツにハイブリッドが追加されており、このままノートが首位に居座れる保証はない。
また11月には4位まで転落したプリウスが12月にはシエンタを抜き3位に復活。それでもシエンタの安定感は依然として高く、トヨタハイブリッド3強でガッチリと上位を固めている姿勢だ。
前述のとおりヴィッツのハイブリッドもこれに加わるとなると、しばらくはトヨタ勢の勢いが衰える雰囲気はなさそうだ。
ところで全体的に販売台数が減っているが、これは年末休業でディーラーの営業日が少ないこと、消費者が年式が落ちるのを嫌う傾向(2016年12月登録の場合は2016年式となる)もあり、例年から見ても台数減はよく見られる現象だ。
このようにセールスに厳しい時季に下げ幅が少ない車種こそ「地」の力を持っているといえそうだ。
1位 ノート / ノートe-POWER 1万2403台(-2643台)
2位 アクア 1万1449台(-960台)
3位 プリウス 1万920台(-620台)
4位 シエンタ / シエンタハイブリッド 9640台(-1970台)
5位 ヴォクシー / ヴォクシーハイブリッド 7400台(-1900台)
6~10位までは…?
- 6位 フリード 6458台(-1207台)
- 7位 フィット6202台(-103台)
- 8位 セレナ5976台(-1300台)
- 9位 パッソ5269台(+105台)
- 10位 ヴィッツ5156台(+11台)
6位以下は少し変動があったもののほとんどが見慣れた顔ぶれ。久しぶりに登場したのがパッソとヴィッツ。
ヴィッツはモデルチェンジ前という駆け込み需要も大きかった影響がありそうだが、この2台以外は純減というのが今回のランキングのポイントかもしれない。
セレナも大きく下げていて、消費がひと段落して落ち着いてしまった印象を受ける。
しかしライバルのノア(14位/3970台)を大きく離しているのも押さえておきたいポイントだ。
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