日本での輸入車のシェアはかなり少なく、輸入車というだけで乗っている人はおそらくカーマニア。しかしネックになるのはやはり価格だ。ここでは、カーマニアっぽく見える5年落ち以内の中古輸入車を、300万円以下の実用的AT車から選ぶ!!
※本稿は2025年6月のものです
文:清水草一/写真:ステランティス、ルノー、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年7月26日号
誰もがカーマニアと認めるフランス車!
日本では、輸入車のシェアはたったの5%。輸入車に乗る人≒クルマ好きだ。でも、ドイツ車を中心に、単なるお金持ちも少なくない。
そんななか、誰もがカーマニアっぽいと認めるのがフランス車だ。見栄でフランス車に乗る人はまずいない。しかもフランス車は価格が安めで、中古車相場もリーズナブル。中古なら300万円以下で買えるモデルがとっても多い。
イチ推しは現行プジョー 208だ。コンパクトなハッチバックボディは、かつてラリーで活躍したプジョー 106を彷彿とさせる。走りもスポーティでマニア好み。価格は新車でも318万円から。中古なら100万円台で狙える。
プジョーのフラッグシップだった508も、「フランスのデカいセダン」というレア感がマニアック。不人気ゆえに、中古なら200万円台で楽勝だ。
シトロエンもカーマニアっぽいモデルの宝庫だ。C3やC3エアクロス、ベルランゴのオシャレなデザインを見れば、誰だって「こりゃ間違いなくカーマニアだべ」と思う。走りはシトロエンらしい癒し系。21世紀に入って、プジョー/シトロエンの信頼性は劇的に向上したので、トラブルの心配もあまりない。
ルノーもどこから見たってカーマニア。メガーヌはR.S.じゃなくてもマニアック。ルーテシアも通っぽい。ついでにトゥインゴは希少なRR! フランス車はカーマニアっぽい実用車の宝庫だ。
ドイツ御三家は価格面でほとんどが選考外だが……
ドイツ車は輸入車の約7割を占めているが、メルセデス、BMW、アウディのドイツ御三家は、言うまでもなく値段が高い。「AMG」や「M」の称号が付けばなおさらだ。VWはイメージ的にマニア感があまり高くない。
結局、ドイツ車のマニアっぽいグレードを300万円以下で手に入れるのは、中古車(5年落ち以内)でも困難だ。
ただ、アウディのボトムモデルであるA1は例外だ。メルセデス AクラスやBMW 1シリーズと違って、A1は古典的なホットハッチスタイル。そこがまずカーマニアっぽい。
高級車が欲しいわけじゃなく、クルマが好きでA1を買ったんだな、というピュアなイメージがある。中古価格もそこそここなれていて、現行モデルでも200万円台でイケる。
もう1台オススメなのは先代ミニ5ドアだ。ミニも今やSUVが主流。あえて普通の5ドアを買うだけで、クルマ好き確定だ。グレードはなんでもOK。
イタリア車はすべてカーマニアっぽい!?
イタリア車はすべてカーマニアっぽいけれど、現在、5年落ち以内のイタ車で、実用的なモデルを300万円以内で買おうとしても、ほとんど存在しないことに愕然とする。
フィアット 500は3ドアだし、アルファロメオ ジュリエッタは走りのマニア感がイマイチ。自信を持ってオススメできるのはジュリアしかない。
見た目はBMW 3シリーズみたいだけど、なにしろ後輪駆動のアルファだ。カーマニアここにあり! それがギリギリ200万円台でゲットできる。























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