本日9日から出走するアジアクロスカントリーラリー(AXCR2025)。今回もチーム三菱ラリーアートから3台のトライトンが出場するのだが、増岡監督も太鼓判を押すほど完成度はピカイチという。ファンならずともこれは期待してしまうが、目指せ表彰台独占!!! がんばれっトライトン!!!!!!
文・写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】リアウィングかっこよ!! 市販化切望レベル!! 増岡浩総監督渾身のマシンのこだわりが衝撃だった!!!! 国産ライバル勢も一挙に(27枚)画像ギャラリーラリーで鍛えて市販モデルに反映!? ラリーアートの本気
アジアクロスカントリーラリーは今年2025年に30周年を迎えた歴史のあるラリー。諸般の事情から前回に続いて今年もタイ国内のみでの開催となったが、それでも8日間かけて約2500km超の過酷すぎるコースを駆け抜けるのだ。2022年は初挑戦で総合優勝、翌23年は総合3位、昨年は総合5位入賞と華々しい成績を収めているが、今年は首位奪還を目指し開発を行ってきているのだ。
今回チーム三菱ラリーアートのトライトンは全3台で、大きく2種類存在する。田口勝彦選手とチャヤポン・ヨーター選手が駆るトライトンはMT仕様。もう1台の社員ドライバー小出一登選手のトライトンは唯一のATモデルなのだ。しかもこのATは市販モデルには設定のないパドルシフトを装備するスペシャル版。
ATで参戦する理由を増岡浩総監督に聞くと「ラリーアートとしてモータースポーツ用のATを開発するのが目的」という。思えばライバル勢のほとんどがATのマシンであることがかなり大きな要因で、運転に集中できること。そしてシフトミス、オーバーレブなどの誘発が少ないという面もあることから、ラリーアートとして実戦で鍛えていくのだ。
巨大リヤウィング追加でスピードアップ!? 理由が納得すぎた
AXCR2025のチーム三菱ラリーアートのトライトンは超きめ細かい改良を行っているのもポイント。トライトンの市販モデル、あるいは昨年のAXCRマシンはキャビンと荷台の間に隙間があり、空力などを考慮してウェザーストリッパーで穴埋めしているのだ。
ホイール中心に注目してほしい。これ巨大なセンターキャップかと思いきや、ラリー中にトラブルに見舞われた際により手軽に脱着ができるようにホイールハブからこの巨大なシルバーの筒を凸出させているのだ。いってみればガイドラインみたいなもので、聞けばタイヤホイール1セットで30kg超えのため、このセンターキャップ風の装置があるのとないのとでは万一の際の対応速度が変わるのだという。
加えてより空力性能をアップすべく、風洞実験を実施し巨大なリヤウィングを装着。キャビン後方を覆うような形となっており、素人目でみてもこれは効くぞ!! というデキ。
聞けばこれまでのマシンは荷台のタイヤとリヤガラスの間に空気が滞留してしまいトップスピードが稼げない原因に。今年のマシンは空気がキレイにリヤに流れるように戦闘力マシマシとなっているのだった。
ラリーの過酷な環境で鍛えられた技術や装備は、ゆくゆく市販モデルへのフィードバックされる事もファンとしては期待せずにはいられない。































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