ラリーは走る実験室!? 増岡浩総監督も太鼓判のデキ
先の通り小出選手のマシンのみAT仕様となっているが、それ以外に車幅も他の2台と比べて80mmコンパクトなボディとなっている。「幅の狭い悪路で有利なため、その差を見てほしい」と小出選手。
小出選手は唯一の社員ドライバーであるのはご存知の通り。ということは、AXCRという過酷な環境で鍛えられるトライトンの進化、もっと言えば三菱自動車の今後のクルマ作りに期待したいところ。
そして9日から本格スタートとなるAXCR2025の抱負を伺うと「今年は優勝しかない!! 全力で走り抜いていきます!!」という心強いコメントをゲット!!
増岡浩総監督に、AXCR2025での秘策を聞いてみた。「天候が読めないため、どんな状況でもクリアできるクルマ作りを万端にできた。しかもトライトンはやっぱりハンドリング性能がお見事!! 90度コーナーが続くセクションが多いため、三菱らしくコーナリングでスピードで差をつけたい!!」という。
さすが増岡総監督!! というコメントだったのだが、続けてマシンの仕上がりについても“ラリーの三菱”らしい答えが!!
じつはトランスミッション以外に今回の3台でスタビライザーの有無という違いもあるのだ。田口選手とチャヤポン選手のマシンは前後にスタビライザーを追加しており、ハンドリング性能がよりアップする反面、モーグル路面は不利に働くことも考えられる。そのため「うまくバランスしてセッティングをしました」と増岡総監督。
ちなみに小出選手のトライトンはあえてスタビ追加をせずに、サスペンションをうまく使えるマシン。つまりどんな状況でも対応しやすいマシンに仕上がっているという。
小出選手のATモデルやスタビライザーの有無など3台のトライトンは全て同じセッテイングではなく、差別化を測っており、いわば実戦を通して実験をしているのだ。これこそチーム三菱ラリーアートらしいところだが、古くからのファンはついついパリ・ダカール・ラリーなどを思い出すファンも多いはず。増岡総監督いわく「当時も今もラリーアートの考え方は一緒!! だからこそ期待してください」との熱いコメントも。
3年ぶりの首位奪還に向け、トライアル&エラーを繰り返してマシンを作り上げてきたチーム三菱ラリーアート。しかも増岡総監督は「思った通りのマシンができました」と語るほどの完成度というのも期待してしまうポイント。がんばれトライトン!! イケるぞ三菱!!!!!
【画像ギャラリー】リアウィングかっこよ!! 市販化切望レベル!! 増岡浩総監督渾身のマシンのこだわりが衝撃だった!!!! 国産ライバル勢も一挙に(27枚)画像ギャラリー




























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