24年ぶりに復活するホンダ プレリュード。大人になった我々に、再びときめきを与えてくれるか興味深いが、新型登場前に改めて、プレリュードとはどんなクルマだったのかをおさらいしておこう。渡辺陽一郎氏が歴代モデルに試乗した!!
※本稿は2025年8月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:ホンダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年9月10日号
初代ホンダ プレリュード
2025年の後半も多くの新型車が発売されるが、特に注目されるのはホンダ プレリュードの復活だ。初代はスペシャルティクーペとして1978年に発売され、フルモデルチェンジを重ねながら人気を高めた。
しかし1990年代には、SUVやミニバンの販売台数が増えて、プレリュードなどのクーペは売れゆきを落とした。そして、初代フィットが登場した2001年に5代目で幕を閉じた。
2代目ホンダ プレリュード
シリーズで何と言っても強く印象付けたモデルは、1982年に登場した2代目だ。ヘッドランプはリトラクタブル式に変わり、今回改めて間近で見たが鋭角的なフロントマスクが新鮮だ。
ボディの基本スタイルは、初代を含めて、居住空間とトランクスペースを明確に分けた水平基調のノッチバックになる。当時のクーペはこのタイプが人気で、1981年に発売された初代ソアラも憧れの存在になっていた。
発売時点ではデュアルキャブの直列4気筒1.8Lで、過不足のない動力性能により運転もしやすかった思い出があり、今回もストレスなく走った。
1985年には2Lツインカムを搭載する2.0Siも加わって、スポーティ志向のユーザーにも対応した。2代目は1987年の販売終了まで、1カ月平均3000台以上を販売した大人気車だった。
3代目ホンダ プレリュード
1987年に登場した3代目プレリュードも思い出深い。2代目の成功を受けて外観は似ているが、全長は165mm伸ばされボンネットは30mm低くなり、端正なデザインに磨きをかけた。
3代目は何と言っても後輪操舵の4WSが注目された。電子制御ではなく機械式だから、ステアリングホイールの操舵角が120度までは、後輪を前輪と同じ方向に向ける。操舵角が小さい時は、高速コーナーと判断して、後輪の接地性を高めるわけだ。
そこからステアリングホイールをさらに切り増すと、後輪は元に戻り始め、操舵角が230度の時点で直進状態になる。
この後、操舵角がさらに大きくなると、後輪は前輪とは逆方向に操舵され、小回り性能を向上させる。操舵角が小さい時は同位相、大きい時は低速で小回り性能を向上させる逆位相になる。当時のユーザーは、この逆位相を日常的に楽しんだ。
街中の小さな交差点を左折する時など、ステアリングホイールを回し始めるタイミングをわざと遅らせる。一気にたくさん回して、後輪が外側へ振られる独特の挙動を味わったものだ。





































コメント
コメントの使い方4代目、5代目は文章にもされず・・・。
前はプリウス、後ろはポルシェ、横はなんとなくフェアレディな新型プリリューシェより個性的でいいのにな。
これも転売ヤーさんのターゲットになるのでしょうか?
要らんけど(笑)
42年前、S30Zを購入するのを、親、親族一同にZだけはやめてくれと猛反対されて、ホンダ車ならと了承してもらい買った車が中古の初代XRでした。 当時でも走っている台数が少なく、よく「これ外車?」「初めて見た」など言われました。
二代目以降のプレリュードに乗っていた知人たち
も初代を知っている人は少なかったです。
私的にはとても素敵な車でした。
プレリュード復活、とてもうれしいです。