新型が待ち遠しいけど!! オレたちが大好きだった歴代のプレリュードを一気見!!

新型が待ち遠しいけど!! オレたちが大好きだった歴代のプレリュードを一気見!!

 24年ぶりに復活するホンダ プレリュード。大人になった我々に、再びときめきを与えてくれるか興味深いが、新型登場前に改めて、プレリュードとはどんなクルマだったのかをおさらいしておこう。渡辺陽一郎氏が歴代モデルに試乗した!!

※本稿は2025年8月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:ホンダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年9月10日号

【画像ギャラリー】豊かだった日本の象徴!! 昭和末期から平成初期を駆け抜けた歴代ホンダ プレリュード(34枚)画像ギャラリー

初代ホンダ プレリュード

1978年11月25日発売 販売台数4万1190台 スペシャルティ度70点 荒川テストコースの土手からボディを転がし、安全性をチェックしたという逸話が残る
1978年11月25日発売 販売台数4万1190台 スペシャルティ度70点 荒川テストコースの土手からボディを転がし、安全性をチェックしたという逸話が残る

 2025年の後半も多くの新型車が発売されるが、特に注目されるのはホンダ プレリュードの復活だ。初代はスペシャルティクーペとして1978年に発売され、フルモデルチェンジを重ねながら人気を高めた。

 しかし1990年代には、SUVやミニバンの販売台数が増えて、プレリュードなどのクーペは売れゆきを落とした。そして、初代フィットが登場した2001年に5代目で幕を閉じた。

2代目ホンダ プレリュード

1982年11月26日発売 販売台数16万6904台 スペシャルティ度80点 4輪ABSやフロントのダブルウィッシュボーンサス、4速になったホンダマチックなど最新技術がおごられた
1982年11月26日発売 販売台数16万6904台 スペシャルティ度80点 4輪ABSやフロントのダブルウィッシュボーンサス、4速になったホンダマチックなど最新技術がおごられた

 シリーズで何と言っても強く印象付けたモデルは、1982年に登場した2代目だ。ヘッドランプはリトラクタブル式に変わり、今回改めて間近で見たが鋭角的なフロントマスクが新鮮だ。

 ボディの基本スタイルは、初代を含めて、居住空間とトランクスペースを明確に分けた水平基調のノッチバックになる。当時のクーペはこのタイプが人気で、1981年に発売された初代ソアラも憧れの存在になっていた。

 発売時点ではデュアルキャブの直列4気筒1.8Lで、過不足のない動力性能により運転もしやすかった思い出があり、今回もストレスなく走った。

 1985年には2Lツインカムを搭載する2.0Siも加わって、スポーティ志向のユーザーにも対応した。2代目は1987年の販売終了まで、1カ月平均3000台以上を販売した大人気車だった。

3代目ホンダ プレリュード

1987年4月10日発売 販売台数17万5634台 スペシャルティ度95点 2L・DOHCモデルのSiはさすがホンダエンジンと唸らせ、4WSの曲がりっぷりに皆が驚いた
1987年4月10日発売 販売台数17万5634台 スペシャルティ度95点 2L・DOHCモデルのSiはさすがホンダエンジンと唸らせ、4WSの曲がりっぷりに皆が驚いた

 1987年に登場した3代目プレリュードも思い出深い。2代目の成功を受けて外観は似ているが、全長は165mm伸ばされボンネットは30mm低くなり、端正なデザインに磨きをかけた。

 3代目は何と言っても後輪操舵の4WSが注目された。電子制御ではなく機械式だから、ステアリングホイールの操舵角が120度までは、後輪を前輪と同じ方向に向ける。操舵角が小さい時は、高速コーナーと判断して、後輪の接地性を高めるわけだ。

 そこからステアリングホイールをさらに切り増すと、後輪は元に戻り始め、操舵角が230度の時点で直進状態になる。

 この後、操舵角がさらに大きくなると、後輪は前輪とは逆方向に操舵され、小回り性能を向上させる。操舵角が小さい時は同位相、大きい時は低速で小回り性能を向上させる逆位相になる。当時のユーザーは、この逆位相を日常的に楽しんだ。

 街中の小さな交差点を左折する時など、ステアリングホイールを回し始めるタイミングをわざと遅らせる。一気にたくさん回して、後輪が外側へ振られる独特の挙動を味わったものだ。

次ページは : S+シフト採用のスポーツモデル……6代目ホンダ プレリュード

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