AXCR2025を制した三菱 トライトンだが、バンコクはじめタイの地方都市でも三菱車をかなり見かけるのだ。今はとくに日本に来たら爆裂ヒットとなりそうなエクスパンダーが売れに売れている状況だが、トライトンもパジェロスポーツもかなり調子いいのだ。巨大ディーラーのオーナーさん&三菱タイランドのマーケティング本部長に真相を聞いてみた!!
文・写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】トライトンのローライダー純正であるの!? これカッコいいぞ!! しかもエクスパンダーが日本にピッタリすぎた!!!!(34枚)画像ギャラリータイの三菱ディーラーはとにかく巨大!! そして超清潔
筆者はタイに初めて訪れたのだが、スワンナプーム空港を降り立った瞬間からエクスパンダーにトライトン、それにパジェロスポーツを相当数見かけたのだ。
三菱好きからすればまさに天国状態だったのだが、実際のところどんな車種がタイでウケているのか。あるいはタイにおける三菱の立ち位置などをディーラーのオーナーであるジェイド・ジンダサクチャイ氏(以下ジェイド氏)に直撃してみた。
今回はバンコク近郊のサムットプラカーン県のディーラーに行ったのだが、これがまた超巨大!! 展示車は新型エクスフォースとエクスパンダークロス、2ドアのトライトンにパジェロスポーツ。そしてタイで未だ現役のミラージュが並んでいた。
タイでも三菱といえば足まわり!! そしてデザインが大ウケ!! トヨタ&いすゞの動向も衝撃の連続
まず気になるのが、タイにおけるトライトンはどんな層が選んでいるかという点。というのもバンコクはじめ地方都市だってトヨタ ハイラックスといすゞ D-MAXもかなり見かけるのだった。
そこで販売の最前線のディーラーの肌感を聞いてみるとトライトンの売りはハンドリング性能と走行安定性がブランド化されており、日本と一緒で三菱=足まわりがイイというイメージがかなり強いのだ。そう、本格派ユーザーこそ三菱を選んでいるというワケ。
ピックアップトラックは往々にしてどれも似通ったデザインになりがちだが、先代トライトン(後期モデル)の他にないスポーティなデザインが刺さり、指名買いが相当数増えたという。走破性はもちろんのこと三菱のデザインがかなりタイで支持されているのだった。
タイは政府の奨励策もあり、ピックアップトラックの価格が比較的安く、数年前までは新車市場の5割程度がピックアップであった。ただ、使用用途に基づいて積極的にピックアップを選んでいる層は2〜3割程度と案外低いとのこと。
今は同じ価格帯の選択肢が増えたことや景気の影響から、ピックアップ市場は全体の3割程度に落ち込んでおり、エクスパンダークロスなどの乗用車へのシフトも見られるという。ちなみにタイ市場はいわゆる残価設定ローンは浸透しておらず、現金一括か一般的なローンで購入するユーザーはほとんどというのも現地ディーラーならではの情報。
トライトンこんなに種類あったの!? 日本のラインアップも増加に期待
日本における三菱トライトンはダブルキャブのみの2グレード展開だが、生産国でもあるタイではダブルキャブのほか2ドアのシングルキャブにリアドアが観音開きとなるメガキャブの3種をラインアップしている。加えて日本は全車4WDであるが、タイには2WDそれもローライダー仕様もあるのだ。
心臓部はもパワーを抑えたモデルやハイパワー仕様も用意されている。ちなみに日本仕様はこのハイパワーモデルが販売されており、タイで言えば上級グレードが輸入されているのだ。
ちなみにタイにおけるトライトンの最上級グレードは「アスリート」というグレードで、価格だって129万9000バーツと日本円にすると600万円弱という高価格モデルという位置付け。トライトンユーザーからすれば「いつかは」という存在だという。
今やタイは自動車の生産拠点として重要な役割を担っているのはご存知の通りで、トライトンもタイ生産である。ライバルのハイラックスだってタイからの輸入モデルという位置付けであり、ひと昔前では珍しかったが、タイで生産されるクルマのクオリティは右肩上がりという印象で、日本生産のクルマとまったく遜色がないのだ。実際、今後もタイから輸入される日本車は増える可能性が大いにあるのだった。
と考えると日本仕様のトライトンは上からGSRとGLSの2グレード展開であるが、もう少しラインアップが増える可能性も!! 今後のトライトンの動向に期待したいところ。




































コメント
コメントの使い方タイに住んでいますが、トライトンは売れていません。多いのはフォードレンジャー、トヨタハイラックスです。
トライトンはフロントフェイスはいいのですが、その他のデザインが古臭いと思います。
私もフォードレンジャーに乗っています。