日本国内におけるMT車の販売比率は少なくなってきたが、ありがたいことに各自動車メーカーはMTユーザーのために需要の少ないMT車もラインナップし続けてくれる。ここで取り上げるマツダ2も、そんなありがたくも貴重な一台だ!!
※本稿は2025年8月のものです
文:FK(元自動車雑誌編集者の自動車ジャーナリスト)/写真:マツダ
初出:『ベストカー』2025年9月26日号
理想の運転姿勢をキープし快適なMT操作

2023年に商品改良されたMAZDA2は、フロントフェイスの刷新やグレード構成の見直しにより、より個性豊かなラインナップとなった。
MT車の設定があるのは、15 SPORT、15 SPORT+、15MBの3グレード。ディーゼルモデルのXD SPORT+は国内向けディーゼル車の生産終了に伴い、ラインナップから姿を消している。
そのなかでも15 SPORTと15 SPORT+は、MT車への“出戻り派”にとって最適な選択肢といえそうなモデルだ。
ペダルレイアウトは人間工学に基づいて設計されており、正しい姿勢でシートに座ったまま、足を自然に伸ばして操作できるよう配慮されている。結果、クラッチ操作もスムーズになり、運転に集中しやすい快適な操作性を提供する。
さらに、1.5LのSKYACTIV-Gエンジンに6MTを組み合わせることで、日常走行に必要な力強さと優れた燃費性能を両立。ギア比のワイドレシオ化により、エンジン回転数を抑えながら効率的な加速を実現し、燃費と静粛性を高めている点もいい。












コメント
コメントの使い方ディーゼルMTがなくなったのが残念。マツダにはMTがあるという信頼感はもうないけれど、小生も次買うクルマはATかも。
基本設計が古すぎるし、MTと言っても他社の様にブリッピングを自動でやってくれる訳では無い。選ぶなら他を選ぶ。
同様に希少に残っていたカローラからMTが消え、2の価値が高まったと思います。
実はMTでも、当時はSKY-Dに隠れてた初期型ガソリンモデルのMTがまた良いのです。
今の1.5版と違い、バンドは狭いですが燃費が非常に伸びるスポットがあり、トルクがグッと出るポイントもあるので
両者を巧く組み合わせて効率的に操る楽しさは、フラット特性の現行より楽しいかも