1.3Lターボ搭載!? 令和に「スターレット」復活なるか?? トヨタがスターレットを復活させる意外な目的と登場が遅れるワケは?

1.3Lターボ搭載!? 令和に「スターレット」復活なるか?? トヨタがスターレットを復活させる意外な目的と登場が遅れるワケは?

 復活するとウワサされるトヨタ スターレットの新たな情報が入ってきた。135psの1.3Lターボを搭載するコンパクトスポーツで、WRCラリー4クラスのベース車となるクルマ。期待が膨らむ一台の確定的な情報をお伝えする!!

※本稿は2025年8月のものです
文、予想CG:ベストカー編集部/写真:トヨタ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年9月26日号

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スターレット復活で世界と勝負!!!!

ベストカー編集部が作成したトヨタ GRスターレット(仮称)の予想CG。上がロードカー、下がWRCラリー4マシンの予想CG。ラリー4はエンジンの改造がある程度認められているが、2WD。その上のラリー3は4WDとなる
ベストカー編集部が作成したトヨタ GRスターレット(仮称)の予想CG。上がロードカー、下がWRCラリー4マシンの予想CG。ラリー4はエンジンの改造がある程度認められているが、2WD。その上のラリー3は4WDとなる

 ベストカーに初めて情報を載せたのは2024年4月のこと。数えきれないほどあるすべてのメディアを調べたわけではないが、おそらく世界で初めて報じたはず。さすがベストカー、いやいやそれほどでもないですよ。

 何をそんなに自慢しているのかというと、GRスターレットの情報のことである。往年のスターレットターボを彷彿とさせるクルマだから「仮称」でそう呼んでいるのだが、実際はどんな車名で出てくるのかまだわからない。しかし、便宜上このクルマをGRスターレットとして話を進める。

 GRスターレットとはどんなクルマかを改めて説明すると、3気筒、1.3Lターボエンジンを搭載するコンパクトサイズのFFスポーツ。エンジンはGRヤリス、GRカローラのG16 E-GTS型1.6Lを1.3Lにダウンサイズしたもので、3ドアではなく、5ドアボディとなる。

 GRスターレットはWRCのエントリークラスであるラリー4のベース車両として開発されている。

 トヨタは若手ドライバーを育成する「WRCチャレンジプログラム」を続けているが、マシンは今、ルノー クリオ(日本名ルーテシア)を使用している。2024年はFFのラリー4クラス、2025年は4WDのラリー3クラスのクリオで参戦しているのだ。

 トヨタとしてはそこにジレンマがある。若手を育成するシステムはあるが、マシンがない。それを解消するのがGRスターレットなのである。

ベストカー編集部が作成したトヨタ GRスターレット(仮称)の予想CG
ベストカー編集部が作成したトヨタ GRスターレット(仮称)の予想CG

 今回、新たに入手した情報も、もちろんラリー4ベースであることに変化はない。むしろ、予想以上にラリーに特化した印象となる。入ってきた情報はこうだ。

 2027年10月、ラリー4ベース車として限定2500台を発売する。FF、1.3Lターボ、最高出力135ps。

 WRCラリー4のベース車は「12カ月で2500台生産されている4座の量産車」というレギュレーションがある。まさにその最低条件の台数ということで、競技ベース車しか存在しないということになる。

 我々としては、ラリー4のベース車でありながら、一般的なグレードも用意すると想定していた。GRヤリスのRC(競技ベース)とRZ(一般グレード)のような構成である。

 しかし今回の情報だけを見ると、誰もがいつでも買えるカタログモデルは存在しないということになる。このへんはもう少し、今後の情報を追う必要があるだろう。

 そしてもうひとつ「登場が意外と遅いな」という印象もある。2027年10月発売ということは、WRC参戦は最短で2028年シーズンから。それもシーズン途中からということも考えられる。そもそも当初の情報では2026年市場投入と言われていたのだから、何か遅れる原因があるのだろう。

 しかし、これについては「GRの業務過多」という理由も考えられる。2026年にGRスーパースポーツベースのGT3マシンが実戦投入され、そのロードカーの販売も始まる。

 GRセリカも開発中だし、その実験車両となるミドシップのGRヤリスMコンセプトは本来2025年の夏以降のスーパー耐久レースに参戦する予定だったが断念し、目標を2026年からの参戦に変えたという。エンジンの冷却に苦労しているという噂である。さらに言うと次期GR86の開発も続いている。

 優先順位があるということなのだろうが、いずれにせよGRスターレット(仮称)は2027年10月に登場する。

 シャシーはヤリスのGA-B、サスペンションはフロント・ストラット、リア・トーションビーム、以前は6速MT専用という情報だったが、スポーツATの進化に熱心なGRだけに、8速DAT(ダイレクトAT)の搭載もありうる。2500台は即、完売になる可能性が高い。

●トヨタ GRスターレット(仮称)予想スペック
・全長×全幅×全高:3850×1725×1475mm
・ホイールベース:2450mm
・車両重量:980kg
・エンジン:直3、1.3Lターボ
・最高出力/最大トルク:135ps/22.5kgm
・駆動方式:FF
・トランスミッション:6MT/8DAT
・登場時期:2027年10月(限定2500台)
・予想価格:250万〜280万円

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