新型スカイラインはフルモデルチェンジ確定!? BEV化計画は頓挫……新型は純ガソリンエンジンの400馬力超えで登場なるか??

新型スカイラインはフルモデルチェンジ確定!? BEV化計画は頓挫……新型は純ガソリンエンジンの400馬力超えで登場なるか??

 今でも販売されているのに「復活」とはどういう事? スカイラインが、かつてのスポーツセダンの王道路線に戻るという情報が入ったから復活なのだ。BEV化は現状では実現せず、V6ターボを継続するという。これは逆に喜ぶ人も多い!?

※本稿は2025年9月のものです
文、予想CG:ベストカー編集部/写真:日産、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年10月10日号

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エスピノーサ社長とスカイライン

ベストカー編集部が作成した次期型日産 スカイラインの予想CG。デザインの確定的な情報はまだないが、過去の直6時代のスカイラインを彷彿とさせるテイストだという噂がある。もちろんFRだ
ベストカー編集部が作成した次期型日産 スカイラインの予想CG。デザインの確定的な情報はまだないが、過去の直6時代のスカイラインを彷彿とさせるテイストだという噂がある。もちろんFRだ

 イヴァン・エスピノーサ新社長のもと、生き残りをかけたリストラ策を進めている日産。主力工場の閉鎖や大規模な人員削減などで、2026年度までに固定費、変動費ともに2500億円削減するとしている。

 また、年間350万台(中国を除く)の生産能力を250万台に適正化し、それに伴い2024年時点で13種類あったプラットフォームを2032年度までに9種類、2035年度までに7種類に整理。

 さらに、効率化を図ることで、新型車の開発期間を30カ月に短縮する目標も掲げている。

 日本市場に今後登場するニューモデルは今年秋に新型リーフと新型ルークス、2026年度に新型エルグランド、発売時期は未定だが新型キックスも登場が予告されており、そして、新型スカイラインも2027年度以降に発売すると公表している。

 厳しいリストラの遂行と並行して新型車の開発も進んでいるということ。売れる新商品がなければ業績の回復が見込めないのだから当然で、これらのニューモデルの成否が重要になる。

 さて、次期スカイラインの話である。2025年5月の再生計画会見で、エスピノーサ社長がスカイラインのフルモデルチェンジを公表。次期モデルの存在は「公然の秘密」のような状態にあるわけだが、その中身に関しては不明な点が多かった。

 そもそも次期スカイラインはBEVで計画されていて、2023年10月にはそのコンセプトカーとなるインフィニティのビジョンQe(セダン)とQXe(クロスオーバー)を公開。発売時期のアナウンスはなかったが、米国キャントン工場で生産することを発表していた。

 その後、BEV需要の停滞、米国トランプ政権によるBEV政策の転換、そして日産の逆境などが重なり、計画は頓挫。イチからプランを立て直すのも難しく、新型スカイラインが登場する可能性は極めて低くなったと思われていたのだ。

 しかし、「日産きってのカーガイ」とも言われるエスピノーサ社長の動きは速かった。BEVだけがスカイラインの新たな道ではないと、ICE(内燃機関)によるフルモデルチェンジ計画を立て直したのである。

ターボ、FR、6MTのスポーツセダン!

令和の時代になっても、スカイラインの「丸テール」は必須だろう。どのようにアップデートしてくるか?(ベストカー編集部作成の予想CG)
令和の時代になっても、スカイラインの「丸テール」は必須だろう。どのようにアップデートしてくるか?(ベストカー編集部作成の予想CG)

 とはいえ、わかっているのは「次期スカイラインはICEで登場する」ということだけ。スカイライン黄金時代のオマージュを込めたモデルになるとの噂はあるものの、それだけである。

 そんななか、海外から重要な情報が舞い込んできたのだ。米国の電子メディア『オートモーティブニュース』が、ラスベガスでディーラー向けに次期インフィニティQ50(日本名スカイライン)のコンセプトモデルを非公開で披露したという記事を上げたのである。

 それによると、Zのエンジンとマニュアルミッションの組み合わせだったとのこと。ZのエンジンとはV6、3Lツインターボのことで、スカイラインにも400Rとニスモに積まれていたエンジン(現在は販売終了)。

 最高出力は400Rが405ps、ニスモが420psで、これを次期スカイラインに再び搭載して、6速MTと組み合わせるということになる。

 登場は2027年後半で、2027年ともなれば排ガス規制も音量規制もさらに厳しくなっているはず。

 そんななか400psオーバーの純ガソリンターボエンジンが使えるのか? という疑問も生じるが、米国日産が地元のディーラーにそう通達したというのだから大丈夫ということだろう。プラットフォームも現行型のキャリーオーバーになる可能性もある。

 BEVで計画されていた次期スカイラインが頓挫し、突如ICEの継続に切り替わったとなれば、新規にプラットフォームを起こすことは不可能。

 次の次でBEV化するとして、次期型は現行型の正常進化型のモデルチェンジになるのは自然といえば自然な成りゆきだろう。そして、ここが重要なのだが、スカイラインファンはそれを歓迎するだろうという予測もできる。

 V6ターボ、FR、3ペダルMTというワードの並びは相当マニアックだが、2027年といえば次世代版プロパイロットの導入予定時期でもあり、進化したADAS(先進運転支援装置)技術の採用も期待できる。

 伝統と新技術のコラボレーションで作られる次期スカイラインは、日産の救世主になるだろう。

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