2026年以降、パジェロやRX-7など、往年のビッグネームたちがに復活を控えている。これまでも多くのクルマが消滅からの復活を遂げてきたが、それらは名前に負けない存在感を発揮してきたのだろうか? 片岡英明氏が検証&採点する!!
※本稿は2025年10月のものです
文:片岡英明/写真:ダイハツ、ホンダ、三菱、マツダ、スバル、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年11月10日号
ダイハツ ロッキー(1997年消滅→2019年復活)
初代は都会派オフローダーを気取って登場したが、得意とするのは悪路の走りだ。現行ロッキーは扱いやすさと快適性を重視し、街なかから悪路まで守備範囲が広い。
●ダイハツ ロッキー 採点
・名車の名を受け継ぐにふさわしい度:7点
・カッコよさ:7点
・走りのよさ:7点
・技術的革新度:8点
・登場時のインパクト:7点
ホンダ Z(1974年消滅→1998年復活→2002年再度消滅)
初代Zは軽自動車初のスペシャルティカー。高性能だし、デザインも個性的だった。2代目は床下ミッドシップのユニークな4WDモデルで、パワフルなターボ車も設定する。平凡なデザインが足を引っ張った。
●ホンダ Z 採点
・名車の名を受け継ぐにふさわしい度:5点
・カッコよさ:5点
・走りのよさ:7点
・技術的革新度:7点
・登場時のインパクト:6点
三菱 GTO(1978年消滅→1990年復活→2001年再度消滅)
初代も2代目もわかりやすいスペシャルティカーだ。2代目はフルタイム4WD+ツインターボのモンスター版で、大きな話題になった。
●三菱 GTO 採点
・名車の名を受け継ぐにふさわしい度:8点
・カッコよさ:8点
・走りのよさ:9点
・技術的革新度:8点
・登場時のインパクト:8点
三菱 FTO(1975年消滅→1994年復活→2000年再度消滅)
GTOの弟分と位置付けられたパーソナルクーペだ。2代目のV6のDOHC・MIVECとスポーツモード付き4速ATは他車に影響を与えた。
●三菱 FTO 採点
・名車の名を受け継ぐにふさわしい度:8点
・カッコよさ:7点
・走りのよさ:8点
・技術的革新度:8点
・登場時のインパクト:8点
マツダ コスモ(1972年消滅→1975年復活→1996年再度消滅)
コスモスポーツは初めて尽くしでセンセーションだった。コスモAPは豪華な快速クーペとして人気者に。ユーノスコスモは3ローターREやGPSナビなど、革新メカに驚嘆!
●マツダ コスモ 採点
・名車の名を受け継ぐにふさわしい度:8点
・カッコよさ:6点
・走りのよさ:8点
・技術的革新度:9点
・登場時のインパクト:8点
OEMとなって復活した名車たち
●スバル REX
初代はスバル360の流れを汲むリア駆動の軽自動車だ。550ccの時代まで生き延びた。現行モデルはロッキーのOEM車。コンパクトなクロスオーバーSUVで、FFのガソリン車だけを設定している。
●スバル ジャスティ
初代は時代に先駆けてコンパクト2ボックスに4WDを設定し、無段変速のCVTも採用した。現行モデルはハイトワゴンのトールのOEM車だ。1Lエンジンを搭載し、使いやすさを売りにする。
●マツダ キャロル
初代は軽自動車初の水冷4気筒エンジンや4ドアモデルの設定で話題をまく。キュートな2代目からスズキのユニットを搭載し、現行型はアルトのOEM車。
































コメント
コメントの使い方今話題のミゼットも、平成に奇跡の大復活を遂げましたね。そして令和に再び蘇るかもしれない。胸熱です。
アルシオーネとかも蘇って欲しいですが、ピュアAWDクーペをスバルが出したとしても、プレリュード同じく極端な割高設定でしょうし、
スバルの傾向としては過去に縋る名は使わないと思います。継続してる車種名はひたすら擦りますが、新世代には新たな名を付ける。