クルマの装備のなかには、登場してからあっという間に標準的になったものもあれば、鳴り物入りで登場したはいいが、なかなか普及しない装備もある。ここでは、流行らなかった装備として「デジタルサイドミラー」を取り上げる。
※本稿は2025年10月のものです
文:吉川賢一/写真:レクサス、ホンダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年11月10日号
見えすぎちゃうけど高すぎちゃう!?
2018年に登場したレクサスの新型ESで初めて実用化された、デジタルサイドミラー(デジタルアウターミラー)。従来のサイドミラーの代わりに左右後方を撮影するカメラを設置し、車内のモニターに映像を映し出すシステム。
従来のドアミラーよりもコンパクト化できることから、空気抵抗を低減できるほかデザイン性も向上。また、広角カメラによって視野範囲が広がり、明るさ補正によって夜間でも視認性も向上するなど、メリットが多い装備として注目された。
レクサス ESでの採用後、ホンダのホンダ eやアウディの「e-tron」などで採用。しかし現状は、装備が高額になることやモニターが見にくいこと、目新しいこと以外にユーザー側のメリットが伝わらなかったことなどが理由で、採用は一部にとどまったまま。
後方のクルマの接近を警告するブラインドスポットモニターがあれば充分という声があるほか、「新たな技術は必要なく、従来型のサイドミラーでいい」という認識も多いようだ。
今後採用が拡大してくる可能性は低いと考えられる。
●最後にひとこと
技術力は素晴らしいが、サイドミラーは変化なしでいいかも!?















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