マツダファンよ、心して聞いてほしい――。ついに「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」と「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R」に、ディーラーで購入できる純正アフターパーツとしてFUJITSUBO製チタンマフラーが登場したのである。このマフラー、とにかく“ヤバい”の一言。法規ギリギリの90dBサウンドを響かせるチタン製の逸品で、開発ドライバーいわく「踏み込むたびに脳汁が出るほどの快音」だという。軽量・高剛性のチタンが奏でる音は、ロードスターの官能を極限まで引き出す仕上がりだ。もちろん、速さも音も一切の妥協なし。まさに“本気”のロードスターを完成させるための一本である。
文/写真:西川昇吾
今回はサウンドに特にこだわりアリ!

実は今回登場したマフラーは、もともとカタログモデルである2.0Lエンジン搭載のロードスターRF用として開発がスタートしていたものだったとのこと。そんな中、マツダがソフトトップに2.0Lエンジンを搭載したスペシャルなロードスターを開発するという話を聞き、FUJITSUBOとしても「何か特別なことをしたい」と考え、今回のマフラー登場に至ったそうだ。スペシャルなモデルにふさわしいマフラーということで、高価なチタン製となっている。
FUJITSUBO製マフラーであるため、当然パフォーマンスにもこだわっているが、今回メインで注力したのはサウンドとのこと。低いギアでアクセルを踏み込んだ際の中間域のサウンドチューニングに特にこだわり、既存のNDロードスター向けマフラーにはない新しい形状を採用している。
それが、マフラー中央に配置された貫通タイプのレゾネーターだ。これにより、より高音域のサウンドを美しく響かせることに成功したという。ただし、音量は90dBと法規対応ギリギリの設定。なお、この数値はあえて狙って設定されたものとのことだ。
こうして誕生したのが、MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER用のA-RMチタンモデル。価格は38万5000円である。
パワートレーン開発本部の八木さんも「脳汁が出る!」と絶賛
トークショーでは、今回のロードスターの開発に携わったパワートレーン開発本部の八木淳さんも「ぜひ購入してほしいパーツ」として、このマフラーを絶賛していた。八木さんは人馬一体チームで社員ドライバーとしてインタープロトシリーズに参戦するなど、優れたドライビングテクニックを持つ“走り好き”の開発陣のひとりだ。
そんな八木さんに「このマフラーの注目ポイントは?」と聞いてみると、「音色の変化」という答えが返ってきた。
「中間域でも気持ちいいサウンドを奏でてくれるのですが、高回転域に行くにつれてスパイシーになっていくサウンドがたまらないですね。個人的にこのマフラーのサウンドを“ときめきサウンド”と呼んでいます。運転していて脳汁が出るサウンドです!! もしこのロードスターを購入するなら、セットで選びたいパーツですね」
このようにFUJITSUBO製マフラーを絶賛する八木さん。そのサウンドは聞く者をも魅了しているようで、「美祢のテストコースで走行していると、その乾いたサウンドが響き渡って『一体どんなクルマが走っているんだろう?』と、みんなが振り返るほどです」と語っていた。
すでに開発陣の間でも、そのサウンドの虜になっているようだ。取材中、筆者もその音を聞きたくてたまらなくなってしまった。
すでに12Rの抽選は締め切られ、今後「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」の応募が開始される予定だが、幸運にもこのロードスターのキーを手にすることができた人には、ぜひとも選んでほしいパーツと言える。速さと質感にこだわった今回のロードスターだが、そのサウンドは速さと質感をワンランク上に引き上げてくれるはずだ。







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