ジャパンモビリティショー2025でダイハツが披露した軽スポーツコンセプト「K-OPEN」は、次期コペンを示唆するコンセプトモデルです。最大の注目ポイントは、後輪駆動を採用していること。小さなボディに「走る面白さ」を凝縮した、この注目モデルが秘めている可能性について考えていきましょう。
文:吉川賢一/写真:DAIHATSU、エムスリープロダクション
【画像ギャラリー】期待しかない!! 次期コペンを示唆する注目コンセプト「K-OPEN」(17枚)画像ギャラリー次期コペンを示唆する注目コンセプト「K-OPEN」
ダイハツがジャパンモビリティショーに出展した「K-OPEN」は、「歴代コペンが作ってきた道を、これからも爽快に駆け抜ける。小さいからこそ人とクルマが一つになれる。次のコペンのハツメイ」として出展されたコンセプトカーです。
ダイハツ「コペン」は2002年に初代モデルが登場した、軽自動車規格のオープンスポーツカーです。駆動方式は前輪駆動で、軽自動車として世界初となる電動開閉式ルーフ「アクティブトップ」を採用し、話題となりました。
現行モデルは2014年に登場した2代目で、こちらも前輪駆動モデル。小さなフロントに収まるパワートレーンは、660ccの3気筒ターボエンジン(64ps/92Nm)で、吸気バルブの開閉タイミングを最適化する「DVVT」により、低回転から力強いトルクを発揮。トランスミッションは5速MTと7速スーパーアクティブシフト付きCVTをラインアップし、街中から高速まで、街乗りから高速まで軽快な走りを味わうことができます。
さらに、コペン専用に開発された骨格「D-Frame」を採用することで、軽自動車とは思えない高い剛性を実現しているのも特徴。本格的なスポーツ走行も楽しめるモデルとして愛されてきました。WLTCモード燃費はMT車が18.6km/L、CVT車は19.2km/Lと、実用性も十分です。
そんな現行モデルのコペンですが、ダイハツは2025年9月29日、現行コペンの生産を2026年8月末で終了することを発表。次期型モデルについての情報がない中での終了のアナウンスに、残念に感じた人は多かったことでしょう。そんなタイミングで姿を現したのが、この「K-OPEN」でした。
気軽に楽しめる「本気の後輪駆動車」
K-OPENの外観は「初代へのオマージュ×現代スポーツ」という印象。丸みを帯びたヘッドライトやテールランプ、低く構えたスタンスなど、初代コペンを思わせるタイムレスなデザインを継承しつつ、アイラインは意志を感じさせる新世代らしい意匠を採用。ボンネットには熱を逃がすエアアウトレットを備え、スポーティな印象もしっかりと感じられます。
インテリアは、身体をしっかり支えるスポーツシートや球形の金属シフトノブ、手引き式サイドブレーキ、小径ハンドルにはセンターマーク、必要な情報だけを表示するコンパクトなメーターなど、走り好きが歓喜するスパルタンなコクピット。赤いベルトを引いて開けるレーシングカー風構造のドアも、そのストイックさを感じさせます。
さらにジャパンモビリティショー2025では、現行コペンを後輪駆動化したテスト車両「K-OPEN ランニングプロト」も出展。横置きエンジンを縦置きに変更したほか、ミッションも一新し、プロペラシャフトをリアまで通し、リアデフを新たにレイアウトするという、大規模な改良が施されつつ、重量配分は前後50:50という理想的バランスを実現。クルマ好きならばワクワクせずにはいられない内容に、「ぜひ味わってみたい」と思った人は多いのではないでしょうか。




















コメント
コメントの使い方車高低いと周りの車が迷惑する。
車線を変える際の横の目視確認で特に。
コンセプトが神だし、デザインが途轍もなくイイ。
ロードスターもGR86と姉妹化するんじゃなく、これと姉妹化してほしかった
FRなら買いだね