三菱自動車のコンパクトSUV「エクスフォース」HEVモデルが、タイ自動車ジャーナリスト協会(TAJA)主催の「タイランド・カー・オブ・ザ・イヤー2025」を獲得した。さらに、タイ生産車の海外輸出を切り開いてきた功績をたたえる「タイ自動車輸出パイオニア賞」も同時受賞。2025年3月にバンコクで世界初披露された新世代HEVが、タイを代表する一台として高い評価を勝ち取った形だ。
文:ベストカーWeb編集部、画像:三菱自動車
【画像ギャラリー】三菱「エクスフォースHEV」(タイ仕様)全画像(8枚)画像ギャラリータイでカー・オブ・ザ・イヤー&輸出パイオニア賞のダブル受賞!
三菱自動車工業は、コンパクトSUV「エクスフォース」のHEVモデルが、TAJA主催の「Thailand Car & Motorcycle Marketing Awards 2025」において、「タイランド・カー・オブ・ザ・イヤー2025」を受賞したと発表した。三菱が同賞を獲得するのは今回が初めてとなる。
選考対象は2024年10月1日から2025年9月30日までにタイ国内で発売された15メーカー20モデル。その中から絞り込まれた最終候補10台の中で、エクスフォースHEVが頂点に立った。
さらに今回、三菱自動車のタイの生産・販売会社であるミツビシ・モーターズ・タイランド(MMTh)が「タイ自動車輸出パイオニア賞」も同時受賞。1988年に「ランサーチャンプ」をカナダに輸出して以来、タイ製三菱車は120カ国以上に展開され、累計輸出台数は570万台超に達している。
MMThの稲葉亮一取締役社長兼CEOは、「走行性能や安全性、デザイン、そして環境への責任や取り組みが評価され、2つの名誉ある賞をいただいた」とコメント。「タイのお客さまに、これからもより良いクルマを届けていく」と力強く語っている。

「Best-suited buddy」を支える新世代HEVシステム
今回の受賞モデルとなったエクスフォースHEVは、2025年3月の第46回バンコク国際モーターショーで世界初披露された、三菱の今後のHV戦略を占う1台。
「Best-suited buddy for an exciting life(毎日を愉しく過ごすことができる頼もしい相棒)」をコンセプトに、ASEANのユーザーの使い方を徹底研究して開発された5人乗りコンパクトSUVであり、何より三菱独自のストロングHVシステムを搭載するところがポイント。エクスフォースは2023年にまずインドネシアでガソリン車が登場し、2024年からアセアン各国や中東・アフリカ、中南米へと展開を広げてきたが、その“切り札”として投入されたのがこのHEVモデルだ。
このHEVシステムは、三菱がこれまでPHEVで磨いてきた電動技術をベースにした独自開発のパワーユニット。高効率モーターとエンジン、2速トランスアクスルを組み合わせ、走行状況に応じてEVモード/ハイブリッドモード/回生モードをきめ細かく制御することで、力強い加速と優れた燃費性能を両立させている。
また、コンパクトなボディながらクラストップレベルの後席居住性と荷室容量を確保。12.3インチのスマートフォン連携ディスプレイや、ヤマハと共同開発したオーディオシステム「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」など、日々の相棒としての快適性にも抜かりがない。
先進運転支援システム「Mitsubishi Motors Safety Sensing」も搭載し、衝突被害軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロールなど多数のADASを備える。雨季のスコールから悪路までを走り抜けるタイのユーザーにとって、頼もしさと安心感の両方を提供する一台に仕上がっている。










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