今年10月に開催されたジャパンモビリティショーにて、スズキが発表した新EVバイク「e-VanVan(e-バンバン)」。往年の名シリーズをEV化して復活、ファンバイクとしてのEVを提唱した。しかし発表時はあくまで「コンセプトモデル」とされ、市販化についての情報は全くなかった。
ところが11月、特許庁よりスズキが本モデル、ならびに旧「VanVan」の商標登録を行ったとの情報が入ってきた! この動き、期待してもいいんでしょうか!?
文/Webikeプラス編集部
70年代のファンバイク、個性あふれる「バンバン」がEV化
そもそもe-バンバンとは、ジャパンモビリティショー2025にて、スズキから発表された新型EVバイクコンセプトモデルだ。「EVになってもバイクに乗る楽しさ、操るワクワクを感じたいというお客様の願いを叶える」というテーマで作られたという本機は、スズキを代表するファンバイクシリーズ「バンバン」のネーミング&スタイリングを復活。その個性あふれるシルエットはEV化してもそのままで、往年を知るファンからも熱い注目を集めた。
モチーフとなっているのはバンバンシリーズの初代にあたる、1971年に発売された「バンバン90」。レジャーブームを迎えていた当時の流行に応え、どこにでも乗り込める遊べるバイクとしてデザインされていた。現代でも例の少ない幅170mmの「レクタングルタイヤ」を装備しつつ、燃料タンクはシート下に格納しフレームはスリムに。ブレース付きのワイドハンドルやアップマフラー、8psを発揮する2サイクルシングルエンジンによって、不整地も力強く走るイメージだった。一度見たら忘れられないこのスタイルは人気を呼び、のちには50cc、75cc、125cc、そしてコンセプトを引き継いだ4サイクルの200ccと、「バンバン」シリーズは30年近くに渡ってスズキのレジャーバイクの地位を埋めてきたのだ。
そんなバンバンシリーズの名を冠するとおり、e-バンバンは往年のバンバン90とほとんど同じシルエット。アンダーボーンの特徴的なフレームとロングシート、アップハンドル、そして130mm幅のワイドな12インチタイヤを前後に装備した姿は、ファニー&キッチュなバンバンシリーズらしいスタイルを現代に復活させている。それでいて存在感を放つのは、エンジンの位置にレイアウトされた巨大なモーター&バッテリーユニット。こちらは既にインドで市販化されている「e-アドレス」のユニットを搭載しているとのことで、既に実用性も折り紙付きといえる。e-アドレスは定格出力0.98kwで、原付二種相当のパワーを持つクラスだ。これに倣えば、e-VanVanも原二の遊べるファンバイクとなることだろう。








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