現在のクルマの主力はやはりSUV。日産 エクストレイルはVCターボやe-4ORCEでよりパワフルにSUVらしくなった。そこへライバルとして躍り出たのが、新たにストロングHVを設定したスバル フォレスター。これは比較のしがいがある!!
※本稿は2025年11月のものです
文:片岡英明/写真:ベストカー編集部、スバル、日産
初出:『ベストカー』2025年12月26日号
ストロングHVで燃費性能向上
フォレスターは、乗用車用プラットフォームやパワーユニットを搭載したクロスオーバーSUVの先駆車で、現行モデルは第6世代。最新モデルはターボ車に加え、待望のストロングHEVも登場している。
2.4Lエンジンに2モーターだから発進からクルージングまで余裕があり、燃費もグッとよくなった。ターボの加速は唐突感を抱く場面もあるが、運転して楽しい。そしてオンロードでも悪路でも懐の深いハンドリングが最大の武器だ。
鼻先が気持ちよく向きを変えるなど、操っている感が強く、悪路走破性を高めるXモードも標準装備する。
ライバルのエクストレイルは2000年11月に初代がデビューした。現行モデルは4代目で、e-POWERに加え、VCターボやe-4ORCEなどの先進技術を積極的に投入し、安心感のある走りを手に入れている。
2025年夏に小変更を行い、スポーツモードの味付けを尖らせるなど、カスタムモデルのオーテックSSとNISMOにより明らかに存在感を増した。コネクテッド機能を充実させたことも魅力を広げている。
エクストレイルはVCターボによりパワー感がわかりやすい。低回転から湧き出すトルク感に魅せられる。自慢のe-4ORCEもコントローラブルだ。安定方向に導き、安心感がある。
ただし、静粛性や振動などの快適性能はフォレスターに一歩譲った。2WDモデルも選べるが、こちらも価格的な魅力は薄い。
アイサイトの完成度も含め、トータル性能はフォレスターが一歩上をいく。
ストロングHEVの設定によりフォレスターが魅力アップ!
両車がっぷり四つの好対決は、取り回し性、動力性能、安全性能などトータル性能の高さでフォレスターに軍配。



















コメント
コメントの使い方