2025年9月に発表された、日産が北米で販売するコンパクトセダン「セントラ」の新型モデル。その価格が、2025年11月10日に発表されました。最新デザインや先進安全装備を備えながら2万2400ドルというお買い得な設定に、注目が集まっています。新型モデルの進化のポイントを振り返りましょう。
文:吉川賢一/写真:NISSAN
【画像ギャラリー】お値段以上の仕上がり!! 北米日産の売れ筋コンパクトセダン「セントラ」の新型モデル(23枚)画像ギャラリー北米でバカ売れ!! サニーの血を引く「セントラ」に新型が登場
日産「セントラ」は、日産が北米で販売しているコンパクトセダンで、日本でもかつて「サニー」として販売されていた系譜をもつモデルです。2019年に登場した従来型の8代目(B18型)セントラは、直近の2024年も北米市場で15万台以上も売り上げており、ローグ(日本名エクストレイル)に次ぐ北米日産の主力モデルとして高い人気を誇っていました。
2025年9月に発表された新型モデルは、従来同様の3ボックスセダンのスタイリングを継承しながら、デザインの洗練度が大幅に向上。新デザインのVモーショングリルや、シャープなLEDプロジェクターヘッドライト、新意匠のホイール等によって、スタイリッシュかつ上質な雰囲気に仕上がっています。ドア解錠時にターンシグナルやハイビーム、ロービーム、シグネチャーライティングが連動して点灯する「ウェルカムライティング」も新たに採用され、乗り込む前から「いいクルマ感」を演出します。
インテリアはさらに進化が大きく、12.3インチのデュアルディスプレイを採用し、タッチセンサー式エアコンパネル、8スピーカーBOSEプレミアムオーディオ、テーラーフィットシート、もちろんワイヤレスのApple CarPlay/Android Autoにも対応しています。64色調整可能なアンビエントライトなど、クラスを超える快適装備も多数盛り込まれており、車格的にはベーシックセダンながら、まるで上級セダンのような仕上がり。
グレード構成は、S/SV/SR/SLの4種類で、2025年11月10日に発表された価格は、「S」が2万2400ドル(約350万円)で「SV」 が23,170ドル(約360万円)、「SR」 が25,000ドル(約390万円)で「SL」 が27,990ドル(約440万円)。装備の内容を考えると、競争力の高い設定といえます。
なかでも注目したいのがスポーティ仕様の「SR」グレード。ブラック仕上げのフロントフェイシア、ダーククロームのVモーション、グロスブラックのリアスポイラー、サイドシルなどによって外観の迫力と質感がぐっと増していることで、わかりやすくカッコいいモデルに仕上がっています。北米で開催されているワンメイクレース「セントラカップ」で培われたイメージも反映されており、レースカーファンにとっては迷わず選びたくなるグレードです。
「静か」「快適」「安心」が全部盛り!
現時点で発表されているパワートレインは、従来型と同様の2.0L直列4気筒エンジンにエクストロニックCVTの組み合わせ。最高出力149hp(151PS)、最大トルク146lb-ft(197Nm)を発生し、滑らかで快適なドライブフィールで、改良が施されたCVTによってシームレスな加速を実現しています。
ベースグレードのSを除くSV、SR、SLグレードには、スポーツモードを含むドライブモードセレクターも設定。状況に応じて、よりダイレクトで爽快な走りを楽しむことも可能です。
またステアリングに路面からの微振動を効果的に低減する大型ダイナミックダンパーを採用したほか、ボディ剛性を従来比で6%向上させたことで静粛性と乗り心地が格段にアップ。アンダーボディのフラット化やトランク/フェンダー形状の最適化により空力性能も改善されており、走行安定性と燃費性能のさらなる改善が図られています。
運転支援・安全装備も大幅に強化されており、インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援)や、歩行者検知付きエマージェンシーブレーキ、インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)、移動物検知付きアラウンドビューモニター、ProPILOT Assist(高速支援機能)など、日産の最新安全パッケージをほぼ網羅。小型セダンとしては非常に充実した内容となっています。


























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