トヨタの電動コンパクトSUV「アーバンクルーザー」が欧州で発売された。スズキ eビターラの兄弟車だが、こちらはトヨタのハンマーヘッド顔がグッとくる。現地価格は約630万円と強気だが、日本導入の噂もあるだけに大いに気になる! いったいどんなクルマなのよ?
文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ
【画像ギャラリー】お写真大量! アーバンクルーザーをたっぷり見て!(56枚)画像ギャラリーヤリスクロス級サイズに本格BEVを詰め込んだ意欲作
アーバンクルーザーは、欧州市場向けに投入されたBセグメントの電動SUVで、全長4285mm、全幅1800mm、ホイールベース2700mmというコンパクト&ワイドなボディを持つ。サイズ感はヤリスクロス級ながら、BEV専用プラットフォームを採用することでロングホイールベースを確保し、クラスを超えた室内空間を実現しているのがポイントだ。
デザインテーマは「アーバンテック」。トヨタらしいハンマーヘッドフェイスを採用し、力強いフェンダーや下回りの造形でSUVらしさをしっかり主張する。最小回転半径は5.2mとされ、都市部での取り回しにも配慮されている。
49kWhと61kWhバッテリーで選べる航続距離
パワートレインは49kWhと61kWhの2種類のバッテリーを設定。49kWhはFWDのみで航続距離344km、61kWhはFWDで426km、AWDでも395kmを確保する。
バッテリーには耐久性とコスト面で有利なLFP(リン酸鉄リチウムイオン電池)を採用し、10年または100万km(!)で70%以上の容量を保証するプログラムも用意された。直流急速充電では10~80%まで約45分とされ、日常使いからロングドライブまで現実的な性能を備える。
クルマ好きならご承知の通り、このアーバンクルーザーはスズキ eビターラと兄弟車の関係にあり、インドで生産されて欧州へ輸出されるモデルとなる。
広さとデジタルを両立した使い勝手重視の室内
室内はロングホイールベースを活かした広さが自慢で、後席にはスライド機構を採用。足元スペースと荷室容量を自在に調整でき、最大で566Lのラゲッジ容量を確保する。
インパネには10.25インチのデジタルメーターと10.1インチのセンターディスプレイを一体化したデジタルコクピットを配置。ワイヤレスのスマートフォン連携やMyToyotaアプリによる遠隔操作など、BEVらしい先進装備も抜かりない。
SUVらしい高めの着座位置と良好な視界も、日常での扱いやすさに貢献する。
2万9995~3万6425ポンドの強気価格、その価値は?
アーバンクルーザーのイギリスでの販売価格だが、グレードによって2万9995~3万6425ポンドがベース価格となる(※20%付加価値税と登録諸費用含む)。日本円にするとおよそ630万~765万円で、BセグメントのBEVとしては決して安くはないが、装備内容や航続距離、本格的なAWD設定まで用意される点を考えると、トヨタの自信がうかがえる価格帯だ。
日本導入は未定ながら噂は絶えず、ヤリスクロス級のBEV-SUVを待ち望む層にとっては見逃せない存在となりそうだ。
eビターラと並び、コンパクト電動SUV選びが一気に楽しくなってきたのは間違いないが、もし日本で発売されるならば手頃な価格を実現してほしい。2026年にはBEVの補助金も増額されるため、価格次第では人気モデルになるはずだ。
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