三菱ふそうの海外向け「FUSO」ブランドについて、欧州21市場における販売・アフターサービス代理店にスイスのエミール・フライ・グループが選定された。
日野自動車と三菱ふそうのブランド統合の一環だといい、4月より事業を開始する持株会社ARCHIONの下での新体制でも、欧州の全市場で販売を継続する。併せて、創業100年を超え欧州最大規模のモビリティ販売会社となっているエミール・フライ・グループとの協業を通じて顧客との関係をさらに強化するという。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/Daimler Truck AG・三菱ふそうトラック・バス株式会社
日野・ふそう新体制での「FUSO」欧州代理店を選定
三菱ふそうトラック・バス株式会社(以下 MFTBC)、および同社の親会社であるダイムラートラック(ドイツ)は、「FUSO」ブランドの欧州21市場における販売・アフターサービス代理店として、スイスのエミール・フライ・グループを選定した。
これは2026年1月13日に発表されたもので、4月1日の事業開始を予定している新持株会社のARCHION(アーチオン)の下でのFUSOと日野ブランドの統合の一環だという。
(MFTBCと日野自動車は経営統合を目指しており、それぞれの親会社であるダイムラートラックとトヨタ自動車も合意している)
ARCHION体制への移行でMFTBCはダイムラーの傘下を離れることになるが、ダイムラーが欧州で展開するFUSOブランドの小型トラックは、エミール・フライとの協業を通じて、現在の欧州市場の全てで販売を継続する予定だ。
今回のエミール・フライ・グループとの協業の対象となる市場は以下の通りだ。
アルバニア、オーストリア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、チェコ、フランス、ドイツ、ギリシャ、コソボ、リヒテンシュタイン、モナコ、モンテネグロ、北マケドニア、ポーランド、ルーマニア、スイス、セルビア、スロバキア、スロベニア、ハンガリー
100年以上の経験を持つ欧州最大規模の販売会社
エミール・フライ・グループは、自動車整備士であったエミール・フライによって1924年にスイス・チューリヒで設立された企業で、100年を超える経験を持つ同社は、現在では欧州を代表するモビリティ販売会社となっている。
乗用車、軽商用車、トラック、バス、農業用機械、二輪車、および関連する金融・物流サービスを提供する販売・サービスネットワークを欧州一円に有しており、従来のディーラー体制に加え、最先端のデジタル販売プラットフォームも保有する。
2万5千人の従業員を擁し、欧州20の市場において年間60万台以上の車両を販売している。
MFTBCにとってこの協業は単なる代理店契約ではなく、欧州最大規模の自動車販売会社のサービスによって、欧州市場の顧客との関係強化を目指すものになるという。
欧州で商用車の電動化を促進しているMFTBCは、2017年から欧州でFUSOブランドの電気小型トラック「eCanter」を販売しており、都市内のラストワンマイル輸送から自治体サービス、造園業、建設用途まで、多様な事業用途に対して電気トラックを提供している。
両社は共同でサステナブルな輸送ソリューションへの転換を加速するとともに、欧州の小型トラック市場におけるリーダーとしての地位をさらに強固にすることを目指す。
MFTBCの海外販売・カスタマーサービス本部長であるアンドレアス・ドイシュレ氏は「FUSOは1980年以来、欧州のお客様に対してポルトガルのトラマガル工場で製造した小型商用車をお届けしています。欧州トラック市場の主要プレーヤーである2社が力を合わせ、FUSOの革新的な製品と、エミール・フライ・グループの強力なネットワークおよび知見を掛け合わせることで、お客様に優れた価値を提供できると確信しています」とコメントしています。
いっぽう、エミール・フライ・グループCEOのゲルハルト・シュールマン氏は「欧州のさらなる市場で販売パートナーとなることで、当社とFUSOの長年のパートナーシップをさらに拡大し、強めることができ、光栄です。エミール・フライ・グループが持つ強いお客様志向と市場に関する深い知見を、FUSOの革新的かつサステナブルな製品や卓越した品質と融合させ、お客様や各国の販売パートナーに対して、最高のサービスを提供していきます」と話している。
【画像ギャラリー】FUSOブランドの「eキャンター」と欧州代理店に選定されたエミール・フライ(4枚)画像ギャラリー





