ドライバー不足問題対策として注目される「自動運転トラック」。近年は輸送力が高いセミトレーラ連結車を用いた実証も増えてきた。ここでは自動運転トラック開発のロボトラックが、西濃運輸、福山通運など始めた「自動運転セミトレーラ」の公道走行実証を紹介しよう。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/ロボトラック
●高速道路上での無人走行技術確立を目指す
自動運転トラック開発の「ロボトラック」は2026年3月2日、豊田通商や物流事業者3社と合同で、セミトレーラ連結車タイプの自動運転トラックによる公道走行実証を開始したと発表した。
本実証は、国土交通省による「自動運転トラックによる幹線輸送の社会実装に向けた実証事業」において豊田通商を代表企業とするコンソーシアムが採択を受け、ロボトラック、大塚倉庫、西濃運輸、福山通運の計5社で実施するもの。
主な目的は「高速道路上での安全かつ安定的な無人走行技術の確立」で、輸送オペレーションに対する有用性評価と採算性の検証も行なう。
実証区間は新東名高速道路「静岡IC」近郊と東名高速道路「東名三好IC」近郊にある物流拠点間。このうち自動運転区間は新東名静岡IC〜東名三好ICの間となっている。
自動運転レベルは特定環境下で自動運転機能が使える「レベル2」。台数は1台。期間は2026年2月13日〜3月12日(準備期間含む)だ。
新開発アルゴリズムで自動運転セミトレーラの実用化を目指す
実証車両には、ロボトラックが開発した自動運転セミトラクタ+バン型セミトレーラ(セミトレーラ連結車)を用いる。セミトレーラは西濃運輸が貸し出す。
セミトレーラ連結車は、単体で運行する単車トラックに比べて積載容量が大きく、運用方法によっては荷積み・荷降ろしを待つことなくピストン輸送も可能で、拠点間を往復する幹線輸送に適した車両形態とされる。
一方、連結全長は長距離輸送で主流の単車大型トラック(12m)と比べて長く(約16.5〜18m)、連結機構を有する車両構造に由来する操縦の複雑性、車線変更時の安定制御など、技術的ハードルは高いとされる。
ロボトラックでは、これまで培ってきた自動運転技術に加え、セミトレーラ連結車特有の挙動に対応したアルゴリズムを新たに開発することで、自動運転セミトレーラの実現を目指すとしている。
今後は関東〜中部、さらに関東〜関西へと走行距離を伸ばし、2020年代後半の商用運行開始を目指し開発を進める。また社会実装を早期に実現するべく、「高速道路直結型物流施設」を含む「IC近接型物流施設」の活用を視野に入れているという。
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