日本市場に上陸を果たしたグランカングーは、オシャレなのに普段使いも万能。そして、一緒にいればいるほど好きになっていく存在。国産ミニバンとは少し違ったキャラクターで、いつもの移動が少しだけ冒険へと変わり始めた。
文:ベストカー編集部 鈴村朋己/写真:望月勇輝
【画像ギャラリー】ラゲッジ広っ!! 見れば見るほど欲しくなる樹脂バンパーも纏ったグランカングーをじっくり!!!!!(11枚)画像ギャラリー待望の7人乗りは樹脂バンパーのカムバック
日常でガシガシ使えて、何気ない休日にちゃんと活躍してくれる。しかも、さらっとオシャレに着こなせる1台があったなら。そんなイメージにいちばん近いモデルが、ついに日本へ上陸を果たした。
名前は、ルノー グランカングー。ヨーロッパで「遊びの空間」という新ジャンルを切り開いてきたカングーの、ロングボディ版だ。
5人乗りのカングーをベースに、全長は470mm延長して4910mmへ。さらにホイールベースも390mm伸びて3100mmとなり、3列7座を実現した。
日本での物語は、特別仕様車のクルールからスタートした。ボディカラーには、冒険心をくすぐるサハラ砂漠の砂をイメージしたベージュ サハラを採用。朝の光にも、夕暮れの空にも、どこか似合ってしまう色だ。
さらに、5人乗りでは廃止となってしまったブラックの樹脂バンパーが設定されているのも見逃せない。カングー本来の道具感が戻ってきた、というべきか。まるで、こなれ感を作るアクセサリーのように、ボディ全体のムードを引き締めている。
そのほか、16インチのオールシーズンタイヤを装着。加えて、日本独自の両開きバックドアも備わる。頼もしい雰囲気を醸し出しているのは、こうした使うための設えが、ちゃんと積み重なっているからだ。
多彩なシートアレンジもちょっぴりコツが必要
2列目3席と3列目2席のリアシートは、すべてが本物の独立シート。スライド、折り畳み、取り外しが可能で、シートアレンジは1024通りにも及ぶ。
実際に3列目を外してみようとしたところ、ここは少しコツが必要だった。結果として、2人がかりでようやく取り外しに成功。
日本のステップワゴンのように軽い力でスッと収納できるわけではないので、この点はややクロウト向きだと思う。けれど、その不器用さもまた、道具のリアリティとして心に残る。
スライドドアの最大開口幅は830mm(※編集部測定値)。これはステランティス3兄弟のベルランゴ ロングより165mm広い(※編集部測定値/ベルランゴ ロングは665mm)。
しかも、軽い力でスムーズに開閉できる。子どもが自分で乗り降りする瞬間にも、ちょっとした安心がある。
乗用車ライクでスムースな加速
日本に導入されるのは1.3Lガソリンモデルのみ。ディーゼルのようなトルクフルさで背中を押される加速とまではいかないが、もっさり感はない。ルーテシアやキャプチャーのような、乗用車ライクな走りを味わえるのは想定外だった。
育った環境が違うとはいえ、日本のミニバンと比べれば、便利さや使い勝手で譲る部分もある。ただ、その代わりに、いまの国産ミニバンのキャラクターにはなかなかない無骨さや、少しクロウトな一面がある。その癖こそが個性となって、妙に愛くるしく見えてくるのも事実だ。
オシャレは、少しの我慢から。グランカングーには、日々の日常を塗り替えていくポテンシャルが、確かに潜んでいた。
















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