かつてはタクシーといえば、クラウンコンフォートや日産 クルーといった印象だったが、いまではもうそういった車両を見かけることはほとんどない。それだけトヨタのJPNタクシーは、現代日本に定着したのだ。だが、実はタクシー専用車ではなく、個人でも購入できることをご存知だろうか。広い開口部や快適な後席を備えたトールワゴンとして見れば、意外な魅力が浮かび上がってくる。
文:小鮒康一/画像:ベストカーWeb編集部、トヨタ
【画像ギャラリー】後部シートふかふかすぎ! JPNタクシーってファミリーユーズにも合うのでは?(21枚)画像ギャラリー両側スライドドアのトールワゴンスタイルが魅力的
次世代のタクシーとして東京モーターショー2013にコンセプトモデルが展示され、2017年から市販モデルの販売がスタートした、トヨタのJPNタクシー。
登場から8年以上が経過し、すっかり街中でもタクシーとしておなじみの車種となっているが、実は個人ユーザーが購入することも可能なモデルなのだ。
JPN“タクシー”という車名であるために、タクシーとして使用するユーザーのみをターゲットにしていると思われがちだが(もちろんターゲットユーザーはタクシー事業者であるが)、実は個人で購入することに制限があるわけではない。
タクシーなだけあって後部座席や荷室は必要十分にして超快適!
実際に乗車したことがある人であれば十分承知していると思うが、JPNタクシーは全高1750mmと高く、スライドドアの開口部も開口高が1300mm、開口幅が720mmと非常に広く、フロア高も320mmと後席へのアクセスが非常にしやすいモデルとなっている。
またリアシートも乗車が座ることを第一としていることで、アレンジなどはできないものの肉厚でたっぷりとしたものとなっており、かなり快適性が高いものであるところも美点なのだ。
もちろん荷室も背の高さから余裕のスペースで、一般的なミニバンのように豊富なアレンジこそできないものの、ややこしく考えることなく荷物を放り込むスペースとしては非常に優れたものと言えるだろう。
そして運転席はタクシーとしては常に乗務員が座り続ける場所ということで、華美な装飾こそないものの、仕事場として非常に使いやすいレイアウトとなっており、安全運転にも寄与するものとなっている点も見逃せない。
【画像ギャラリー】後部シートふかふかすぎ! JPNタクシーってファミリーユーズにも合うのでは?(21枚)画像ギャラリーとはいえネックもあり……
このように、実は両側スライドドアのトールワゴンとして非常に魅力的なJPNタクシーだが、ネックのひとつがパワートレーンで、LPGハイブリッドというLPG(液化石油ガス)を燃料としている点だろう。
LPGはコストが低く、環境にも優しいというメリットがあるが、LPGを補給するオートガススタンドやLPGスタンドと呼ばれる場所がガソリンスタンドに比べて圧倒的に少なく、中には事業者や登録したユーザーでないと補給することができないという場所も少なくないのだ。
またLPGを貯めておくタンクには車検とは別に6年ごとに検査が必要で、場合によっては交換が必要となってそれなりの費用が発生してしまう。そのため、タクシーのように短期間で多くの距離を走らないと、LPGのコストメリットを享受できないというのもネックと言えるだろう。
そして価格も標準グレードの「和」で345万5100円、上級グレードの「匠」では368万600円となかなか高額なのもツライところだが、それでも欲しいという人はぜひディーラーに問い合わせてみてはいかがだろうか。
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