東京オートサロン2026にダイハツが出展した「クロメキ」コンセプト。ムーヴとタントカスタムという主力モデルをベースに、黒と光を組み合わせた共通の世界観を与えた2台は、軽自動車のカスタムに対するダイハツの新たな提案とも受け取れます。クロメキが、今後のダイハツの軽自動車カスタムにどんな可能性を示したのかを整理します。
文:吉川賢一/写真:DAIHATSU、エムスリープロダクション
【画像ギャラリー】このままぜひ市販化を!! ダイハツが東京オートサロン2026に出展した「ムーヴ クロメキ」と「タント カスタム クロメキ」(12枚)画像ギャラリー「黒」と「光」で軽はどこまで変わる?質感を重視した「ムーヴ クロメキ」
「ムーヴ クロメキ」と「タントカスタム クロメキ」は、ダイハツが東京オートサロン2026に出展したコンセプトカーです。キーワードは「黒」と「光」。マット調のダークカラーを基調にしつつ、エンブレムやラインライトといった発光演出を組み合わせることで質感と存在感の向上を狙った、ダイハツ独自のカスタマイズコンセプトです。
ムーヴ クロメキのテーマは「落ち着いた大人のかっこよさの追求」。マット調のダークトーンでまとめられた専用ボディカラーは、光の当たり方によって表情を変え、軽自動車とは思えない重厚感を演出。そこに煌めくライティングを組み合わせることで、「深み」や「渋さ」といった世界観がつくりあげられています。いかつさを前面に押し出すカスタムとは異なり、幅広い世代が選びやすい落ち着いた仕立てです。
具体的には、フロントグリルを横断するラインライトや、車両前後に配された発光式の「MOVEエンブレム」が印象的で、フロントグリルやサイドミラーカバー、リアガーニッシュにあしらわれたカーボン柄の加飾も、全体の引き締まった印象を高めています。
インテリアも同様で、基本構成は標準車を踏襲しながら、シートやステアリングホイールにはスウェード調素材を使用するなど、素材選びによって質感を高めています。過度な演出に頼らず、あくまで「上質さ」で差別化を図っている点が特徴です。
タントカスタム クロメキは迫力重視 軽の枠を超えた存在感
一方の「タントカスタム クロメキ」は、ムーヴ クロメキとは対照的に、分かりやすい迫力を前面に押し出した一台です。そのテーマは「都会の夜に似合う迫力」。もともと押し出し感の強いタントカスタムをベースにしているだけに、クロメキの世界観との相性はよく、会場でもひときわ目を引く存在でした。
フロントフェイスは、軽自動車とは思えない主張の強さで、7本のビレット風デザインが採用されたフロントグリルや、縦長のLEDシグネチャーライトが配置されたバンパーサイドが強烈な印象を残します。左右をつなぐLEDラインライトや発光エンブレムもあいまって、軽とは思えない強烈なフロントフェイスです。
ボディカラーはムーヴ クロメキ同様のマット調ブラックを基調とした専用色を採用。リアには、トヨタ「ヴォクシー」に似た、左右のテールランプ間を結ぶ2本のラインライトが配置され、後ろ姿にも強い個性を与えています。インテリアも市販モデルをベースとしながら、黒を基調としたカラーコーディネートにパープルの差し色を巧みに組み合わせ、質感の高さを強調。派手な演出であるものの、下品さを感じさせないバランス感覚は、量産メーカーらしい仕立てです。
















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