ボルボとルノーが小型BEV商用車の合弁事業を「戦略転換」! フレクシスはルノーの単独出資に

ボルボとルノーが小型BEV商用車の合弁事業を「戦略転換」! フレクシスはルノーの単独出資に

 ボルボとルノーなどが合弁で行なっているSDV・小型商用車の合弁事業をルノーが買収する。日産との関係見直しを進めたルノーのフランソワ・プロヴォ新CEOによる戦略転換を反映したもののようだ。

 合弁からは離脱するが、ボルボは傘下のルノー・トラックスを通じて間接的な関与は続けるという。

文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/Flexis S.A.S. ・Renault Group

ボルボと合弁のフレクシスがルノーの子会社に

ボルボとルノーが小型BEV商用車の合弁事業を「戦略転換」! フレクシスはルノーの単独出資に
フレクシスが2025年に発表した車両群。「スケートボード」と呼ばれるプラットフォームを共有している

 ボルボ・グループ、ルノー・グループ、CMA-CGMの3社は、小型バッテリーEV(BEV)商用車の合弁事業として共同で出資しているフレクシス(Flexis S.A.S.)について、ビジネスモデルの「戦略的転換」で合意した。

 ルノーがフレクシスに対するボルボの出資分(45%)、およびCMA-CGMの出資分(10%)を買い取り、フレクシスを完全所有する。ボルボはルノー・トラックスを傘下に持つため、同社を通じて間接的にフレクシスのパートナー&投資家であり続ける。

 こうした変更は、主にルノーのビジネスモデルの転換に沿ったもので、ボルボ・グループの収益や戦略に大きな変更はない。合意は各陣営のイノベーションとコラボレーションへのコミットメントを再確認するものであり、お互いに強固で良好な関係を維持しているという。なお、合意は規制当局の承認が前提となっている。

 2024年にボルボとルノーの前年の合意に基づく合弁事業としてフランスに設立されたフレクシスは、SDV(ソフトウェア定義車両)とカスタマイズされたソリューションを中心に、新世代の純電動小型商用車(電動バン)を開発している。その後、世界的な大手運送会社のCMA-CGMも合弁事業に加わった。

 初めての車両群としてプラットフォームを共有する3車種を発表しており、2026年末ごろに市場に投入する。ルノーのサンドーヴィル工場で製造し、ルノー・グループとルノー・トラックスにも車両を供給する計画だ。

背景と経緯

ボルボとルノーが小型BEV商用車の合弁事業を「戦略転換」! フレクシスはルノーの単独出資に
フレクシスの小型BEV商用車はルノーのサンドーヴィル工場で製造する計画

 乗用車・小型車商用車のルノー・グループと、中・大型商用車のルノー・トラックスは「ルノー」ブランドを共有しているが帰属は異なっており、ルノー・トラックスはボルボの傘下となる。

 昨年、ルノー・グループの新CEOにフランソワ・プロヴォ氏が就任している。同氏は日産自動車との出資関係を見直したほか、各社との協力関係についても見直しを進め、特にフレクシスを巡って関係者の間で緊張が高まっているとフランス紙ル・モンドなどが報じていた。

 ルノーにとって小型商用車は明らかに重要なセグメントで、フランス市場では3割近いシェアを持っている。2026年末にBEVバン3車種を発売する予定のフレクシスについてもルノーが主導したいという思惑があったようだ。

 また、ルノー・トラックスのプレスリリースによると同社は2027年からフレクシスのBEVバンの販売を開始するという。ルノー・グループとルノー・トラックスは、小型商用車については「ルノー」ブランドのもと共同で展開するという、(今までのところ)成功しているビジネスモデルを今後も維持する。

 ボルボ・グループでは、ボルボ・トラックスが中・大型車に強みを持ついっぽう、ルノー・トラックは小型車にも力をいれており、2030年までに小型商用車の販売台数を2倍にするという目標を掲げている。

【画像ギャラリー】フレクシスの電動バンとルノーのコンセプト車(8枚)画像ギャラリー

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