2025年10月、日本で5代目ルノー ルーテシアがマイナーチェンジして登場。そこからひと月遡る2025年9月、ミュンヘン・モーターショーで発表されたのが6代目となる新型ルーテシア(本国名クリオ)だ。生まれ変わった新型の実力とは!?
※本稿は2026年2月のものです
文:木村好宏(キムラ・オフィス)/写真:ルノー・グループ
初出:『ベストカー』2026年3月10日号
日本では5代目がマイナーチェンジ……本国では6代目登場!
5ドアハッチバックのBセグメントモデル、ルノー ルーテシアは初代から36年で1700万台を販売した人気長寿モデルである。5世代目にあたる先代モデルも2025年は西ヨーロッパ圏内でおよそ23万台を販売して、トヨタ ヤリスやVW ゴルフを抑えてベスト2に入っている。
2025年ミュンヘン・モーターショーで公開された6世代目はフルモデルチェンジを受け、長さがプラス67mm、幅がプラス39mm、高さはプラス11mmとサイズアップ。さらにルーフ後端が低くなり、ウルトラコンパクトクーペと名付けられるほどスポーティな印象を得ている。
ポルトガルでの試乗会に登場したのはフルハイブリッドE-テック160で、最上トリムを採用したエスプリアルピーヌである。
角ばって彫の深いフロント及びリア周りのデザイン、そして一部にアルカンターラを使用したインテリアとともにアップグレード感が漂っている。
グーグルソフトをベースにしたOSであるR-Linkを持ったインフォテインメントのディスプレイは、ルノー各車と共通の10.2インチパネルをドライバーに向けて2枚並べたもので、視認性も操作性も良好。グーグルだけでなくアップル製品ともリンクは可能だ。
スタートボタンを押して、コラムシフターでDレンジを選択、さらにドライブ・モードは「スマート」にセットしてスタートする。
いわゆるハイブリッドモードで、走行状況によってICEとモーターが協調する。4気筒エンジンは回すと意外と喧しい。
クラッチレス・マルチモード・インテリジェント・ギアボックスはF1技術由来とのことだが、よくできたドグクラッチという感じでちょっとしたショックが残っており、トルコンATやCVTに馴染んだ人は少し気になるかも知れない。
とても気に入ったのはBセグ(サブコンパクト)とは思えない乗り心地のよさで、路面状態がドイツや日本よりも悪いポルトガルで快適なドライブを楽しめたこと。これはシャシーのセッティングと同時にサポートのクッション性が優れたシートのお陰だと思う。
また燃費も、試乗前にはBセグとしては大きい1.8L・4気筒エンジンの搭載を疑問に思っていたが、約200kmの試乗を終えてのオンボード燃費計は100km当たり4.6L。リッター当たり約22kmを示していた。
もちろんストップ&ゴーの多い日本と直接比較することはできないが、少なくとも同セグメントの他ブランドハイブリッドと比較しても優秀だった。
大胆にフルモデルチェンジしたニュールーテシアのルノージャポンによる日本発売日は現時点では未定だが、路上で見られるのはおそらく2027年以降になると予想される。
●ルノー クリオ フルハイブリッド E-テック 160 主要諸元
・全長×全幅×全高:4116×1768×1451mm
・ホイールベース:2591mm
・車両重量:1271kg
・パワーユニット:1789cc 直4+モーター
・エンジン最高出力:111ps
・エンジン最大トルク:17.5kgm
・モーター最高出力:50ps
・トランスミッション:マルチモード・ドッグマチック
・タイヤサイズ(前・後):195/60R16


















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