ホンダがソニーとの合弁会社であるソニー・ホンダ株式会社で発売予定だった「アフィーラ1」、そして後継車種の開発を中止することを発表した。驚くとともに「やはり」という気持ちの方が大きい。このままいけば空中分解をしてしまいそうなソニー・ホンダ。どうするのよ、これ?
文:ベストカーWeb編集部/写真:ソニーホンダ、編集部
【画像ギャラリー】無理な戦いだったんじゃないのか? 最強タッグのはずがまさかの発売中止に涙(17枚)画像ギャラリーそもそも売れそうにもなかった「アフィーラ」の姿
アフィーラの姿を見た時にすでに古さを感じていたし、EVとしての性能は決して高いものではなかった。中国市場の圧倒的な速度、そしてテスラの圧倒的な北米シェアなどを鑑みても、8万9900ドル(日本円換算:約1420万円)からの価格帯はなかなか厳しい戦いが予想されていた(2024年の記事が現実になるとは……)。
航続距離は約480km程度と武器になるようなレンジではないし、新しさといえばソニーが仕掛けるファンクションとなりそうだが、実際はグリルにゲームキャラクターが現れるなど「なんだかなぁ」というモデルだった。
2023年にプロトタイプを公開してからというものの、細かなアップデートはあったものの全体的な世界観は変化せず2026年に至っている。本来であればこの期間に1台開発できるくらい、EVの開発競争は熾烈なのだがどうにもこうにも空回り感は否めなかった。
すでに北米ではオーダーを取っていたこともあり、納車待ちのカスタマーも多くいただろう(デポジットの全額返金対応をする)。ホンダがソニーと組むという期待は相当なものだったのに、日本での繰り返される展示にはどこかワクワク感がなかったのも記憶に新しい。
今回、ホンダのプレスリリースでは下記のような文言が含まれていた。
「Hondaが、EVを取り巻く市場環境の変化を受けて2026年3月12日に発表した四輪電動化戦略の見直しに伴い、Hondaからの提供を想定していた技術やアセットの活用など、SHMの事業展開に係る重要な前提条件に大きな変化があったため、本日、SHMとして第1弾モデル「AFEELA 1」および第2弾モデルの開発と発売中止を発表いたしました。併せて、ソニーとHonda、SHMの3社でSHMの事業方針の見直しを行うこととしました。」
アフィーラどころか第二弾モデルもお蔵入りとなれば、これまでの開発費用も水の泡だ。このソニー・ホンダの発売中止劇は、ホンダの四輪部門が全社的に厳しい現状において、歴史的な象徴となっていまいそうだ。
「やっては、やめて」を繰り返すのがホンダの悪いクセなのだが、いよいよホンダ創業以来の最大のピンチが訪れてしまった。プレスリリースではソニー・ホンダの今後は協議のうえ発表とあるが、どう考えてもメリットが双方にない状況だけに事業継続は困難と見るのが自然だろう。
日本を代表するホンダとソニーの夢の協業。あまり残念な幕引きは見たくはないのだが、相当な覚悟はしておいた方がよさそうだ。
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