電子機器やEVのモーターなどに必須の素材であるレアアース。安定的供給を実現するためにも国内での採掘が望まれているが、2026年1月、レアアースが存在するとされる太平洋の南鳥島沖に向けて地球深部探査船「ちきゅう」が出航した。
※本稿は2026年2月のものです
文:角田伸幸/写真:JAMSTEC、AdobeStock(トップ画像=northsan@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2026年3月10日号
国内でのレアアース採掘&精製を目指す
以前、南鳥島沖の高濃度レアアースについて取り上げたが、その商業採掘に向けた取り組みがいよいよ動き出した。
2026年1月中旬、静岡の清水港から、海洋研究開発機構の探査船「ちきゅう」が出航した。南鳥島沖の海底に広がるレアアース泥を対象に、回収に向けた装置の作動確認などを行うのが狙いだという。本格採掘を見据え、技術的な課題を洗い出すための重要な工程だ。
南鳥島沖ではジスプロシウムやネオジム、ガドリニウムなど6種類以上のレアアースが高濃度で確認されている。ジスプロシウムやネオジムは電気自動車のモーター用磁石に使われ、ガドリニウムは原子炉の制御システムなどに欠かせない。いずれも他素材による代替が難しい素材だという。
国は、この希少資源を2030年ごろには商業採掘したい考え。同時に回収から精製までの工程確立も進め、生産プロセスの国内完結を目指す。
このプロジェクトが軌道に乗れば、供給不安に揺れがちなレアアースを安定的に確保でき、日本のクルマ生産を支える大きな力となりそう。成功を祈る!
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