クルマは趣味というより日用品という人のなかには、タイヤはベーシックな性能のものでじゅうぶんとお考えのかたもいるだろう。ブリヂストン FINESSA HB01はベーシックでありながら、全体の性能が引き上げられた新世代タイヤだ。
※本稿は2026年2月のものです
文:梅木智晴/写真:ブリヂストン、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年3月26日号
どんなタイヤだ?
ブリヂストン FINESSA HB01のポイント
・ベーシックタイヤのレベルを引き上げる新ブランド
・全55サイズ中36サイズで「AA」を獲得する低転がり性能
・34サイズで「a」、21サイズで「b」を獲得するウェット性能
・摩耗時にも新品時に近いウェット性能を維持する
・パターンノイズをエコピアに対し13%低減
FINESSAは、エコピアとレグノの間を埋める「アッパーベーシックタイヤ」という位置付けの新ブランド。「フィネッサ」と読み、FINEとSAFETYを組み合わせた造語だという。
安心・安全・快適がキーワードで、用意された55サイズ中、28サイズで「AA-a」、8サイズで「AA-b」、6サイズで「A-a」、13サイズで「a-b」を獲得。低転がり性能とウェット性能を高次元でバランスさせたタイヤだということがわかる。
特にウェット性能は、「スプラッシュラグ」と呼ばれるラグ溝外側を広くするパターンで排水性を向上させるとともに、「スクエアグルーブ」と呼ばれる、深い領域まで溝の太さを維持する新技術により、摩耗時にも新品時に近いウェット性能を維持する。
社内テストでは、摩耗時でも新品のエコピアに対し12%ウェット制動性能が高いのだという。
乗ってどうだ?
一般道をブリヂストンのベーシックタイヤ「ニューノ」との比較で試乗した。試乗車はプリウスだ。
ニューノはベーシックタイヤらしく、バランスの取れた性能ながら、目の粗い舗装路では「ザー」という高周波のパターンノイズがやや気になった。
また、高速道路でやや入力の大きなレーンチェンジをすると、前輪の旋回力に対し後輪がやや粘って遅れる動きをするため、切り返しではリアの挙動が大きくなり、安定しない印象だ。
フィネッサに乗り換えて同じ走り方をすると、パターンノイズ自体は感じるのだが、「ザラザラ」した高周波の音が抑えられているため、耳障りが優しいのだ。
また、高速道路でのレーンチェンジは前輪のCP立ち上がりに対しリアがスッと追従性し、切り返しでも挙動が大きくならないので安心感が大きい。
今回はウェット性能は試すことができなかったが、エコピアよりも15%(新品時)高いというウェット制動は、今後のテストが楽しみだ。
操安性能と快適性、さらにコストパフォーマンスを重視するコンパクトカーユーザーなら、フィネッサは要検討のタイヤだ。






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