フジエクスプレスで臨時運転士として乗務する記者のバス運転士日誌は、前回の東京営業所見学会の模様と、最近顕著になってきた影響について書いてみる。それは読者様が記者と同様の勤務形態で運転士になっていた事実でもある。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
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■本日は小型車1台でお迎え!
今回行われたフジエクスプレス東京営業所の見学会は小型車1台での送迎だ。その前に同見学会に参加する同僚運転士と営業所構内の整理をする。記者はバスの運転はしないが日勤扱いの出勤日になっている。
概ねバスが出払った頃合いを見計らい、構内での運転体験ために場所を確保する。休日は運行しないシャトルバスや予備車を端の方に寄せてスペースを確保する。
これらの作業は正規の出勤扱いなので、アルコールチェック等の点呼を終えてから行っている。時間が来たら同僚運転士が運転を、記者が車掌を担当して中型車で田町駅にお迎えに行く。参加者全員がそろい営業所に戻る。いよいよ見学会のスタートだ。
■見学会から昼食
最初は会議室で総務の採用担当から富士急グループやフジエクスプレスの会社概要が説明される。そして営業所内の見学へと進み点呼場まで見せる。点呼場には交番表が掲げられていて、これについても常務取締役が丁寧に説明する。
交番表を見る人が見れば、概ねどんな勤務形態なのかはわかるが、そこを隠したりはしないので、わかり人からは後に行われる運転士との座談会で質問が飛ぶ。それについても、そのまま主観的な意見を含めてしゃべっていいことになっているので、遠慮せずに質問してほしい。
ここまでで概ね午前中の時間を費やしているので、社内食堂で昼食が提供される。毎度ボリュームのある500円の定食だが、これについては参加者から意見が寄せられたことがある。他の事業者でも同様の見学会や運転体験会が実施されていいるが、午前と午後に分けて短時間で実施されることが多く1日を通しで行い昼食が提供される事業者は見たことがないということだった。
他社のことは記者も詳しくはないが、そんなものなのかと思ってざっと大手事業者を調べてみると、確かに1日通しでじっくりと見学や説明や運転体験を行っている事業者はなかった。小さいことなのかもしれないが、それも一つの差別化とも言えるのかもしれない。
■座談会や運転体験
座談会は我々2名の現役運転士が、運転体験は大型車については指導運転士が、小型車については同僚運転士が担当して、記者はもっぱら撮影する方にに回った。外から見ている限りでは、免許の有無にかかわらずそれなりに運転できているように見えた。
座談会では記者の記事を読んでやってきたと暴露する参加者や、正社員である同僚運転士とバイトである記者との待遇の違いや働き方の違いについても質問があった。
当然ながら賃金体系は異なるが、担当する仕業は同じ路線であればまったく同じように割り当てられるし、賃金計算はハンドル時間制ではなく拘束時間制であることも同じだ。一般的な福利厚生は社会保険以外は同じように提供されることも説明した。
こうして一連の営業所見学会は終了して参加者を田町駅までお送りして終了したのだが、バスを降り際に「座談会では言えなかったんですけど、私も記事を読んでます!」と最後の最後に吐露してくれた読者様もいて、徐々に記事の輪が広がってきていることを実感した。
実際に運転士になるかどうかは別として、記事を書いている本人が出てくるとは夢にも思っていなかったらしく、おどろきとともに、本人に記事の真偽について聞ける安心感もあったようだ。







