タイガー魔法瓶がモータースポーツの常識改革!? 自慢の技術がクルマ界を変えるって何よ

タイガー魔法瓶がモータースポーツの常識改革!? 自慢の技術がクルマ界を変えるって何よ

 一度はタイガー魔法瓶の製品を手にしたことのある人も多いハズ。そう、水筒や炊飯器でお馴染みのタイガーがモータースポーツの常識を変えようとしているのだ。開発者に聞くとなるほど!! の連続だった!!!!

文:ベストカーWeb編集部/写真:タイガー魔法瓶・ベストカーWeb編集部

【画像ギャラリー】なにこの社用車!! かわいすぎだろ!! モータースポーツでも技術立証されたタイガー魔法瓶の技術の結晶ボトルも写真で(8枚)画像ギャラリー

まさか水分補給がこんなに大変とは!! モータースポーツ界に革命起きる!?!?

スーパーフォーミュラマシンの場合、シート右後ろにボトルを設置。ドライバーにはチューブで水分供給を行うのだ
スーパーフォーミュラマシンの場合、シート右後ろにボトルを設置。ドライバーにはチューブで水分供給を行うのだ

 タイガー魔法瓶といえば水筒や炊飯器、さらにはコーヒーメーカーを手がけるお馴染みのブランド。一見クルマとは無縁な気もするが、モータースポーツ界で活躍しているのだった。そう、あの魔法瓶の技術が生かされているのだ。

 モータースポーツとひと口に言ってもF1しかりスーパーフォーミュラ、さらにはスーパーGTやラリーなど多岐にわたる。どのカテゴリにおいてもドライバーの水分補給に関して問題を抱えている。そう、ドライバーが飲む飲み物の温度がとんでもなく高温になってしまうのだ。

 というのもレース中の車内は70度になることもあり、かなり厳しい環境。ドライバーにはチューブなどを介して随時水分補給ができる仕組みとなっているが、そんな環境ゆえに当然飲み物の温度もグングン上昇。あるいはうまく水分を供給できずに、思い通りに飲めないなんてことも多々。そこで我らが魔法瓶の出番!! となったのだ。

クルマ好き開発者の本気!! 激しいGにも耐えうる最強水分補給マシン爆誕

このクールフロー ハイドレーションへの思いはすさまじく、技術者としてもクルマ好きとしても是が非でも成功させたかったという
このクールフロー ハイドレーションへの思いはすさまじく、技術者としてもクルマ好きとしても是が非でも成功させたかったという

 開発責任者の村田勝則さんはホンダS2000をはじめ納車されたばかりのシビック タイプRなどを所有する大のクルマ好きで、自分でサーキット走行もしてしまうほど。そんな村田さんはモータースポーツにも造詣が深く、2023年のカタールGPにおいてドライバーが脱水症状で大騒動になったことを知り、少しづつ「なにかできないか」と考えるようになったという。

 レース会場でドライバーから聞いた意見などを参考に、サーキットから自宅に帰る際の道中で構想し、さっそく試作機を作るなど、すぐ実践してしまうのがさすが技術者!! 実際にマシンに搭載し、ドライバーに試してもらいながら開発を進めていったという。そもそもモータースポーツにおいてマシンは想像を絶するGが発生する。Gによって飲み物がボトルに片方によってしまったり、はたまた吸い込めなかったりなどの問題も発生したという。

 ドライバーはコーナリング中は難しく、ストレート走行時に水分補給をする選手が多いそう。そこで限られた時間で瞬時に飲めるようレスポンスをよくするなど、まさに試行錯誤の連続。やっとの思い出完成したのがクールフロー ハイドレーションなのだ。

コーヒーメーカーにヒント!? どうせならクルマ専用魔法瓶ほしいぜ

この小さな部品が大活躍!! 赤のボールが動くことによって逆流も防いでくれる
この小さな部品が大活躍!! 赤のボールが動くことによって逆流も防いでくれる

 ドライバーはステアリング内のDR(ドリンクの意味)ボタンを押して水分供給がなされるのだが、先の通り飲む時間はわずか。そのため一度発動させて飲むのをやめようとしても、チューブ内に飲み物が滞留してしまい、それが車内の温度と相まって高温になってしまうのだ。

 そこで村田さんは、DRボタンを離した途端に滞留しないように、ボトルに飲料が戻る技術を追加。じつはこれコーヒーメーカーの技術を応用している。昨今のコーヒーメーカーはホンモノのバリスタのように少しお湯を入れてから蒸らすという機能がある。要は水の流れを意図的に止めるており、その技術を使って実現しているのだった。実際に試すとボタンを押した途端にすぐ飲料供給、離せばすぐボトルに戻ってくれ、まさに技術の結集であった。

 ちなみにレースで使用されているボトルは市販品の“夢”重力ボトルというモノで、これがマジで軽い!! 1gでも軽くしたいレースマシンにピッタリなのだ。ともあれ市販品が過酷なモータースポーツの現場でも活躍しているのは素直にすごい!! 異なるのは飲料供給用の機能があるかないかであり、正真正銘の誰でも買える水筒なのだ。

 レース毎に時間が異なるために、長さによって水筒の大きさを変更。いくつものサイズラインアップがあるタイガー魔法瓶ならではの技である。

 どこを聞いても「なるほど!!」な連続であるが、クルマ好きな村田さんゆえに気になるのは市販化についてである。今のところ予定はないものの、この技術はモータースポーツだけでなく介護や医療現場での活用も模索しているという。

 もちろんこのままの姿で使うユーザーはほとんどいないはずだが、たとえばまもなくやってくる猛暑日でも車内でずっと冷やされるタンブラーなど。モータースポーツで培ったノウハウを注入したクルマ専用魔法瓶なんてあれば飛ぶように売れそうな気も。ともあれクルマ大好きな開発者が考えるクルマ専用の商品にも期待したい!!!

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