停電しても20日点灯! 災害時に効く!! 厚真町に“消えない街路灯”登場

停電しても20日点灯! 災害時に効く!! 厚真町に“消えない街路灯”登場

 北海道胆振東部地震で大規模ブラックアウトを経験した北海道厚真町に、太陽光100%で稼働する次世代街路灯「THE REBORN LIGHT smart」が初導入された。電線不要、20日間連続点灯、さらに災害時はスマホ充電スポットとしても活用可能。防災と脱炭素を両立する新インフラとして注目を集めている。

文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes

“電気が止まっても消えない”街路灯が示す日本の防災インフラ新時代

実際に厚真町に設置された『THE REBORN LIGHT smart』
実際に厚真町に設置された『THE REBORN LIGHT smart』

 災害大国・日本において、「停電しても明かりを確保できるか」は地域インフラの大きな課題である。特に2018年の北海道胆振東部地震では、道内全域がブラックアウトに見舞われ、多くの自治体が“電力依存型インフラ”の脆弱さを痛感した。

 そんな中、北海道厚真町に導入されたのが、MIRAI-LABO株式会社の次世代街路灯「THE REBORN LIGHT smart」だ。今回、復興支援の一環として10基が設置され、点灯式も開催された。

 最大の特徴は、電線不要で太陽光エネルギー100%で稼働する点にある。一般的なソーラー街路灯は悪天候が続くとバッテリー切れを起こしやすいが、「THE REBORN LIGHT smart」は雪などの日照不足環境でも約20日間点灯可能だという。

 さらに注目したいのが、“消えない街路灯”と呼ばれる理由である。

 一般的な類似製品では、完全放電後に手動で再起動作業が必要になるケースが多い。しかし同製品は、独自の特許技術によって自動復旧を実現。メンテナンス不要で再点灯できる点が大きなアドバンテージとなっている。

 これは自治体にとって非常に重要なポイントだ。災害直後は人手不足になりやすく、街路灯の復旧作業まで手が回らないケースも少なくない。自動復旧機能を備えた街路灯は、防災インフラとして極めて実用性が高いと言える。

EV時代の防災インフラとしても注目

MIRAI-LABO株式会社
MIRAI-LABO株式会社

「THE REBORN LIGHT smart」は、単なる照明設備にとどまらない。災害時にはスマートフォンの充電スポットとしても活用できる点が特徴だ。

 現在、自動車業界ではEV(電気自動車)やV2H(Vehicle to Home)など、“クルマを蓄電池として活用する”考え方が急速に広がっている。一方で、地域側の電力インフラ強化はまだ発展途上だ。

 その中で、独立電源型の街路灯が各地に整備されれば、災害時の情報確保や避難行動支援に大きく貢献する可能性がある。特にスマートフォンは現代のライフラインとも言える存在だけに、充電機能の有無は安心感を大きく左右する。

 今回の厚真町導入では、点灯式に厚真町公式キャラクター「あつまるくん」や宮坂町長も登壇。町長は「地域の人々の未来をつないでほしい」と期待を寄せ、“復興のシンボル”としての役割にも言及した。

 また、この技術はAPEC視察団からも注目を集めており、経済産業省への導入実績も持つ。MIRAI-LABOは「日本全ての避難所に最低1本導入」というビジョンを掲げ、今後さらに自治体導入を拡大していく方針だ。

 カーボンニュートラル、防災、エネルギー自立――。これまで別々に語られてきたテーマを一つの設備で実現しようという点は非常に興味深い。クルマ業界でも“電動化”が加速するいま、こうした地域インフラとの連携は今後さらに重要になっていくだろう。

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