背高コンパクトを家族で使うなら、後席の快適性はかなり重要だ。スズキ ソリオには、空気を循環させて前後席の温度差を抑えるスリムサーキュレーターを設定。地味に見える装備だが、暑い日、寒い日、子どもを乗せる日常ではかなり効くのか? ファミリーカー目線で見ていきたい。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】ルーミー/トールにない機能がやばい!! これマジで便利です(7枚)画像ギャラリー後席の暑い寒い問題に効く、地味だがうれしい装備
ソリオのスリムサーキュレーターは、天井付近に備わる送風装備だ。エアコンそのものではないが、前席側の空気をリア席側へ循環させ、車内全体の温度ムラを抑える役割を持つ。背高ワゴンは室内空間が広く、特に後席まで冷暖房が届くまでに時間がかかりがち。そこをサポートするのが、この装備というわけだ。
設定グレードには注意したい。スリムサーキュレーターはHYBRID MX、HYBRID MZ、ソリオ バンディット HYBRID MVに装備され、ベースのHYBRID MGには付かない。価格はHYBRID MX 2WDが205万1500円、HYBRID MZ 2WDが230万3400円、バンディット HYBRID MV 2WDが233万6400円。後席をよく使うなら、HYBRID MX以上を選ぶ理由はかなりある。
ソリオの室内寸法は室内長2500mm、室内幅1420mm、室内高1365mm。全長3810mm、全幅1645mmの5ナンバーサイズながら、室内はしっかり広い。だからこそ、空調の回り方は快適性に直結する。広いだけでなく、後席まで気を配っているのがソリオらしい。
スライドドアと広いリア席でファミリーカー度は高い
スリムサーキュレーターの価値は、単独で見るよりソリオ全体の使い勝手と合わせるとわかりやすい。両側スライドドア、低めの乗り込み、広いリアシート、そしてセンターウォークスルー。子どもの送迎や買い物、週末の外出で「これ助かる!」が積み重なるクルマだ。
リアシートはスライドとリクライニングが可能で、足元を広く取ることも荷室を広げることもできる。後席に座る人が快適に過ごせるか、荷物をどれだけ積めるか。その両方を日常のなかで調整できるのが強みだ。ここにスリムサーキュレーターが加わると、夏場の後席のムワッと感や、冬場の前だけ暖かい問題を和らげやすい。
2025年1月の一部仕様変更で、ソリオはZ12E型1.2Lエンジン+CVTを採用し、全車マイルドハイブリッド化。WLTCモード燃費は2WDで22.0km/Lだ。走りと燃費を整えながら、後席快適装備もきちんと用意するあたり、生活密着型コンパクトとしてかなり抜かりない。
結論として、スリムサーキュレーターは派手な装備ではない。でも、家族で乗るなら満足度に効く装備だ。後席をよく使う人ほど、HYBRID MX以上を選ぶ価値は大きい。ソリオはただ広いだけでなく、リア席で過ごす人までちゃんと見ている。そこがファミリーカーとして強い理由だ。
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