トヨタがついにGRブランドの頂点モデル「GRMNカローラ」を世界初公開した。GRカローラをベースにニュルブルクリンクで徹底的に鍛え上げ、軽量化、空力性能向上、シャシー強化を実施。さらに後席を撤去した2シーター仕様とし、究極のドライビングマシンへと進化したGRMNカローラの実力に迫る。
文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ
GRシリーズの頂点へ!! ニュル仕込みのGRMNカローラ誕生
ついに来た!! GRヤリス、GRスープラ、GRカローラといったGRファミリーのなかでも特別な称号を与えられる「GRMN」が、カローラに与えられたのである。
GRMNとは「GAZOO Racing tuned by Meister of Nürburgring」の略。世界屈指の難コースとして知られるドイツ・ニュルブルクリンクで培ったノウハウを投入し、限界性能を徹底的に磨き上げたモデルだけに与えられる称号だ。これまでGRMNマークXやGRMNヤリスなど限られたモデルしか名乗ることを許されていなかった。
今回発表されたGRMNカローラは、スーパー耐久シリーズなどモータースポーツ活動から得られた知見を惜しみなく投入した究極仕様である。
開発コンセプトは「ドライバーが安心して限界まで攻められるクルマ」。単なるパワーアップ版ではなく、サーキットでの速さと操る楽しさを追求した本格スポーツモデルなのだ。
ベースとなるGRカローラがすでに高い完成度を誇るホットハッチであることを考えると、その進化幅は相当なものだ。まさにGRブランドの技術力を結集したフラッグシップといえるだろう。
エクステリアにも迫力ある専用装備が与えられた。カーボン製ボンネットには新たなダクトを追加。前後フェンダー周辺にも空力改善のための専用形状が採用され、高速域での安定性向上を実現している。
さらに大型カーボンリアウイングは角度調整機能を備え、サーキットや走行シーンに応じたセッティングが可能だ。
見た目の迫力だけではない。空力性能そのものがラップタイム短縮を目的として磨き込まれているのである。
徹底軽量化で2シーター化!! サーキット最優先の本気仕様

GRMNカローラ最大の特徴は、徹底した軽量化にある。
まず目を引くのが後席の撤去だ。GRカローラ モリゾウエディションでも採用された手法だが、GRMNカローラでも2シーター化を断行。不要な装備を見直し、サーキット走行で求められる軽快なハンドリングを実現した。
さらにカーボン素材を積極採用。ボンネットや各部パネルの軽量化に加え、細部まで徹底した軽量化が図られている。その結果、ベースモデル比で約30kgの軽量化を実現したとされる。

足まわりにも大きな変更が加えられた。新開発のモノチューブダンパーやリバウンドスプリングを採用し、コーナリング時の接地性を向上。さらにニュルブルクリンク特有の激しい路面変化を想定してバンプストッパーも最適化されている。
タイヤはミシュラン パイロットスポーツ カップ2を装着。GRカローラのポテンシャルをさらに引き出す本格的なハイグリップタイヤである。これに合わせて電動パワーステアリングやGR-FOUR四輪駆動システムの制御も専用チューニングが施されている。
エンジンは1.6L直列3気筒ターボを継承するが、スーパー耐久参戦車両から得たノウハウを投入。特に4000~4600rpm付近のトルク特性を強化し、コーナー立ち上がりでの加速性能を高めている。最大トルクは+15Nm向上した415Nmで、より力強い加速を実現した。
トランスミッションは6速MTのみ。近年スポーツカーのAT化が進むなかで、あえてMT一本に絞ったところにもGRMNらしいこだわりが感じられる。
さらにサーキット連続周回を想定したインタークーラースプレーも新採用。高負荷走行時の吸気温度上昇を抑え、安定したパフォーマンスを維持する。まさに走りを楽しむユーザーのための装備だ。
■GRMNカローラ主要諸元表
ボディサイズ:全長4410×全幅1850×全高1475mm
ホイールベース:2640mm
車両重量:1450kg
エンジン:G16E‐GTS型1618cc 直3インタークーラーターボ
最高出力/最大トルク:304ps/415Nm
トランスミッション:iMT(6速MT)
駆動方式:GR-FOUR(アクティブトルクスプリット4WD)
タイヤ:245/40ZR18




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