KTMのラインナップにおいて、アツい支持を持つ「SMC(スーパーモト)」シリーズ。これまで大排気量の690 SMC Rがその頂点に君臨してきたが、ついに普通二輪免許で乗れるミドルクラスに待望の「390 SMC R」が登場した。
新型390 DUKEなどでデビューした新設計の399cc「LC4c」エンジンを、専用サスペンションを備えた軽量な車体に搭載。KTMの設計意志でもある「READY TO RACE」をストリートで体現するこのスーパーモタードは、果たしてどのような走りを見せたのかお届けする。
⚫︎写真:山内潤也
排気量アップでトルク増強! 新世代399ccエンジンがもたらす強烈なダッシュ力
390 SMC Rの心臓部には、最新の399cc水冷単気筒エンジン(LC4c)が搭載されている。最高出力は390シリーズの最高レベルを誇るが、注目すべきはその分厚いトルクだ。旧型のRCやDUKEに搭載されていた373ccエンジンからストロークアップされたことで低中速域の力強さが格段に向上しており、スロットルを開けた瞬間にフロントを軽々と持ち上げようとするほどパワフルだ。
単気筒特有のドコドコ感を感じさせながらも、振動はしっかりと抑えられ、高回転までスムーズに吹け上がる。タイトなコーナーが連続するワインディングでも、リズム良く痛快な加速を味わうことができる。
ちなみに電子制御にて「STREET」「SPORT」の2種類のライディングモード、ABSの設定など左手元とTFTメーターを使って容易に変更が可能だ。
専用WP製サスペンションが生み出す、圧倒的なコーナーリング性能
スーパーモトの真骨頂とも言えるのが、しなやかなサスペンションとアップライトなポジションから生み出される異次元のコーナリング性能だ。390 SMC Rには、ストローク量の長い専用チューニングのWP製APEXサスペンションが前後に搭載されている。
シート高は860mmとそれなりにあるものの、車体重量が非常に軽いため、走り出してしまえばヒラヒラと倒し込める。ブレーキングでフロントフォークを深く沈み込ませ、スパッと車体を寝かせて旋回するモタード特有のコーナリングが、面白いように決まるのだ。しなやかな足回りは市街地の段差も難なくこなし、乗り心地の良さや街乗りでの機動力にも大きく貢献していることだろう。
「操る楽しさ」の純度を極限まで高めたストリートマシン
390 SMC Rはフレームの剛性バランスからサスペンションのセットアップ、専用のライディングポジションに至るまで、完全にスーパーモトとして再構築された、生粋の「コーナリングマシン」だろう。
圧倒的な軽さとトルクフルな新世代単気筒エンジン、そしてストローク豊かなでしなやかな足回りの組み合わせは、日本の狭い峠道やタイトなサーキットにおいて、大排気量スポーツバイクすら手玉にとれるポテンシャルを秘めているんじゃないだろうか。普通二輪免許で乗れるミドルクラスに、これほどまでに「操る楽しさ」を持つモデルが投入されたことを純粋に喜びたい。日々の街乗りから週末のワインディングまで、乗るたびにヘルメットの中で笑みがこぼれてしまう、そんな最高にエキサイト可能な1台に仕上がっていた。
KTM 390 SMC R(2026)主要諸元
・最低地上高:272mm
・軸間距離:1,453mm
・シート高:860mm
・装備重量:154kg
・エンジン:水冷4ストローク単気筒DOHC 398cc
・最高出力:45PS(33kW)/8,500rpm
・最大トルク:39Nm/7,000rpm
・燃料タンク容量:9.0L
・変速機形式:6速
・ブレーキ形式(F/R):ディスク(ABS)/ディスク(ABS)
・タイヤサイズ(F/R):110/70R17/150/60R17
・販売価格:85万9,000円
詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/548461/
【試乗】新世代399ccエンジンでコーナーをねじ伏せる快感を。「KTM 390 SMC R」インプレッション【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery3/548461/548598/







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