台風が襲来中! 線状降水帯が九州北部で発生し、近畿から東海、関東においても都内でも急激な大雨が降る可能性が高い。もしクルマが冠水してしまったら取るべき対策は? 冠水したらもう廃車? またゲリラ豪雨のなか、走行中、ズルっといってしまったら?
文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobe Stock(トビラ写真:taka@Adobe Stock)
まずはハイドロプレーニング現象に注意せよ!
線状降水帯が発生した場所では、多くの場所では冠水した。線状降水帯とは読んで字の如く、次々と発生する積乱雲が線状に列をなし、長時間にわたってほぼ同じ地域に強い雨を降らせ続ける。
線状降水帯やゲリラ豪雨に遭ってしまうと、残り溝の少ないタイヤを履いていると、ハイドロプレーニング現象が起きてしまう。これはなった人にしかわからないが、舐めてかかると泣きを見る、本当に怖い現象だ。
高速道路でズルっとなる前に、タイヤの残り溝をチェックしたい。もちろん、晴れている時にやっておきたいものだ。一般的には残り溝が5分山以下になると、タイヤの排水性は低下して雨天走行の危険性が高まる。
高速道路走行中にゲリラ豪雨に遭えば、タイヤの溝部分が排水し切れずに、水膜の上にタイヤが浮いてしまう、ハイドロプレーニング現象が起きてしまう。ステアリング操作やブレーキ操作が利かず、クルマは流されてしまい、最悪、ガードレールなどに激突してしまう。
最近の高速道路は高機能舗装が増えており、雨が降っても水たまりができることは少なくなってきたが、線状降水帯が発生してしまうとさすがに水が溜まることもある。
高機能舗装は定期的に内部に詰まったダストなどを吸い出すようなメンテナンスが行なわれるものの、徐々に排水性は低下していくことも影響しているのだ。したがって雨が強くなったら速度を落として走行するといった、リスクを減らすための運転も大事だ。
クルマが冠水してしまったら? 問題なく走ることができる水深は?
冠水してしまった道路を走らないのが鉄則だが、クルマが問題なく走ることができる水深はどのくらいまでなのか? 実際に冠水路を走行した実験をJAFが行っているのでご紹介しよう。
JAFでは冠水したアンダーパスを想定した全長30mのコースを用意し、セダンとSUVの2車種による走行の可否を検証した。水深は30cmと60cm、進入速度は10km/hと30km/hと条件を変えながらテストが行われた。
実験によると、水深30cmであればセダン、SUVともに走りきることができた。しかし、水深60cmになるとセダンは10km/hでの進入した場合は多少の走行はできたものの、最終的にはエンジンが停止してしまった。
エンジンルームの位置が高いSUVにおいては、10km/hでの進入であれば走りきることができたが、30km/hではナンバープレートが歪むほどの衝撃を受けるとともに10mでエンジンが停止してしまった。
内閣府では、こうした事態を避けるためには、事前にハザードマップなどを把握したうえで、水位が上がり始める前に避難することが重要で、「災害時の避難は原則的に徒歩にするように」と注意を呼びかけている。



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