ミニバンは広ければ広いほどいい。そう思いがちだが、日本の道路事情では話が少し違う。狭い住宅街、古い駐車場、スーパーの立体駐車場、すれ違いに気を使う生活道路。そこで効くのが、ホンダ フリードの全幅1695mmだ。5ナンバーサイズにこだわる意味は、いまもかなり大きい。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】さすがM・M思想! コンパクトだけどしっかり室内空間も確保! シエンタとの比較写真もあるぞ!!(16枚)画像ギャラリー全幅1695mmが効く! 毎日の運転で気を使わないサイズ感
現行フリードのボディサイズは全長4310mm、全幅1695mm、全高1755mm。ポイントはやはり全幅1695mmだ。いまやコンパクトSUVでも全幅1800mm級が珍しくない時代に、フリードはきっちり5ナンバー幅に収まっている。
この差は、カタログ上の数字以上に日常で効く。狭い道で対向車とすれ違う時、駐車場で隣のクルマとの間隔を見る時、自宅の車庫へ入れる時。全幅が100mm違うだけで、運転中の緊張感はけっこう変わる。特に家族で使うミニバンは、運転する人が1人とは限らない。運転に慣れた人だけでなく、たまにしか運転しない家族にも扱いやすいことが大事だ。
最小回転半径は5.2m。軽自動車のようにクルッと回るわけではないが、3列シートを備えるミニバンとしては扱いやすい部類だ。全長も4310mmに抑えられているため、買い物先や病院、駅前ロータリーでも持て余しにくい。
小さいだけじゃない! 3列使えるからフリードは強い
もちろん、ただ小さいだけならコンパクトカーでもいい。フリードの価値は、5ナンバーサイズのなかに3列シートとスライドドアを詰め込んでいることだ。子どもの送迎、祖父母を乗せる日、友人家族との移動、急に人数が増えた時。普段はコンパクトに使い、必要な時だけ3列目まで使える。この融通の利き方がフリードらしい。
価格はフリード エアEX〈FF/6人乗り〉が281万2700円、e:HEV フリード エアEX〈FF/6人乗り〉が321万2000円。e:HEVのWLTCモード燃費は25.4km/Lで、日常の移動コストも抑えやすい。大きすぎないサイズで、低燃費で、しかも家族の多人数移動に対応できる。これがフリードのうまさだ。
さらにスライドドアとの相性もいい。狭い駐車場で子どもを乗せ降ろしする時、ヒンジドアのように隣のクルマへ気を使いすぎずに済む。全幅1695mmのボディとスライドドアの組み合わせは、日本の生活導線にかなりハマっている。
結論として、フリードの5ナンバーサイズは今でも正義だ。大きなミニバンの余裕も魅力だが、毎日使うクルマなら「気を使わずに走れる」ことも大切な性能。全幅1695mmで3列、スライドドア、e:HEVまで選べるフリードは、日本の道に合わせた現実解。派手ではないが、使えば使うほどありがたみが出るサイズなのだ。
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