新型フェアレディZ ノートe-POWER…苦境日産を支える新型車たち

新型フェアレディZ ノートe-POWER…苦境日産を支える新型車たち

 日産が苦境に立たされている。2020年5月28日に発表した、2020年3月期連結決算は純損益が6712億円の赤字(前期は3191億円の黒字)。日産の通期赤字転落は実に11年ぶりとなり、損失額は2000年3月期に次ぐ過去2番目の規模となる。

 まあ、この新型コロナ禍にあって、というのもあるし、そもそも日産の決算が悪い、という話は常々出てきていたわけだが、こうして最終的な数字として眼の前に出されるとずん、とくるものがある。

 だが、いまの日産には「これから」を期待したくなるニューモデルが続々とスタンバイしているのも事実。今回はその中からエクストレイル、ノートe-POWER、そして新型フェアレディZの最新情報をお伝えしたい。

 ギャラリーではその他のニューモデル(予想CG含む)も集めてみたので、そちらもぜひ。

【画像ギャラリー】日産よ 甦れ! 期待のニューカーたちが沢山!!! そのすべてをギャラリーでチェック!!!!

※本稿は2020年4月のものです/文・写真:ベストカー編集部/初出:『ベストカー』 2020年5月26日号


■ハイパワー型e-POWER搭載。遅れてプラグインハイブリッド追加? NEW エクストレイル(2020年末~2021年2月デビュー)

 三菱の次期アウトランダーと共通のメカニズムを採用するエクストレイル。しかし、見た目の印象はかなり違っていて、それぞれの個性を発揮する。

日産 新型エクストレイル(画像はベストカー予想CG)

 パワーユニットのメインはハイパワー型のe-POWERだが、三菱のプラグインハイブリッドを移植するという噂もあり、こちらは遅れての登場になるのかもしれない。

 このe-POWERは可変圧縮比(VCR)の1.5Lターボエンジンを発電用に使うハイパワー仕様で、これからの主力になるユニットだ。

【NEW エクストレイル予想スペック】全長4670×全幅1810×全高1740mm/ホイールベース2750mm/車重1600kg/エンジン:直4 1.5Lターボe-POWER(モーター出力250ps/45.0kgm)/予想価格:320万~400万円

■新プラットフォーム採用で乗り味洗練! NEWノートe-POWER(2020年秋~冬デビュー予定)

 なかなかニューモデルが登場しない日産にあって奮闘を続けているノートが、今秋~冬、新型に切り替わる(フルモデルチェンジ)。

 新型ノートにおける最大のトピックスは、「リアスライドドア」の装着モデルが用意される、という情報だ。

 従来のハッチバックモデル(もちろんリアドアはヒンジ式)に加えてリアドアがスライド式になった仕様が用意されるのか、はたまた全面的にリアドアがスライド式になるのか、両方の情報が編集部に入ってきている。

 この点、夏頃にはもう少し詳しい情報が入ってくると考えられるので、おってお知らせしたい。

基本的なシステム構成は変わらないが、モーター出力が引き上げられるという情報も(画像はベストカー予想CG)

 搭載されるパワーユニットは現行型同様、直3、1.2L+モーターで変わりはないが、より効率アップが図られ、実燃費は向上する。

 シエンタ、フリード対抗となる、3列シートモデルが用意されるという情報もある。そちらも期待したい。

■ほ、本当にあった!?(←失礼) NEW フェアレディZ(2021年5月デビュー予定)

 正直いって編集部内でも心のどこかで「次期フェアレディZ、存在するのだろうか」と考えるスタッフはおりました。かくいう本企画担当も「アトランティス大陸みたいなものかもしれない…」と思ったこともあります。

 すみません、一瞬でもそう考えた自分を懲らしめたい。スクープ班からの情報をもっと信じるべきだった。新型フェアレディZ、ちゃんと用意されていました。

 というのも、2020年5月28日に(オンライン上で)実施された2019年度決算/事業構造改革計画発表記者会見にて、日産自動車は電撃的に次期フェアレディZ(とおぼしき写真)を公開。

上記写真は会見資料動画のなかにある一コマのスクリーンショット。日産は伝統的に、経営計画を発表する際に、次年度(やその先の)投入車種をチラ見せする

 上記公開資料がフェアレディZのフルモデルチェンジなのか、ビッグマイナーチェンジかは依然つかめていないが、ともあれ新型フェアレディZが近い将来、登場する。

 内外装とエンジンを変更するのだから少なくとも「フルモデルチェンジに近い内容」で、デビューは来年春~夏頃とみられる。

日産 新型フェアレディZ(画像はベストカー予想CG)

 エンジンはスカイラインに搭載されているV6、3L DOHCツインターボを新搭載。スカイライン同様、405psと304psの2種類を用意し、405ps使用は400Zという車名になるとの情報もある。

 エクステリアはフロントマスクが大胆に変わる。フロント、リアともに、デザインについてはすでに開発最終段階のはずで、かなりシャープなイメージになるとの目撃情報があり、そこも一新されることになる。

日産 新型フェアレディZ(画像はベストカー予想CG)

 トランスミッションは7速ATは確実で、シンクロレブコントロール付き6速MTも残される可能性が高い。

【NEW フェアレディZ予想スペック】全長4280×全幅1850×全高1315mm/ホイールベース2550mm/車重1550kg/エンジン:V6 3Lツインターボ(405ps/48.4kgm 304ps/40.8kgm)/予想価格:480万~580万円

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