初代の登場で「ラグジュアリーミニバン」というジャンルを作り出した日産 エルグランド。現在、同ジャンルのトップランナーはアルファード/ヴェルファイアだが、新型となったエルグランドに、悲願の王座奪回は可能なのだろうか?
※本稿は2026年5月のものです
文:片岡英明/写真:平野 陽、日産
初出:『ベストカー』2026年6月26日号
新型日産 エルグランドとライバルとの差異は
エルグランドで公道は走っていないが、走りに関しては素性のよさを感じた。アルファードの2.5Lハイブリッドは滑らかに回るが、応答レスポンスや瞬発力はe-POWERに一歩譲る印象だ。静粛性は甲乙つけ難い。
ドライバーズミニバンのヴェルファイアには2.4Lターボの設定がある。グッとくる刺激的な加速フィールが売りだが、ちょっと粗削りだ。コントロール性、燃費でもエルグランドは差をつけている。
ハンドリングは、周波数感応型ショックアブソーバーや19インチタイヤを履くヴェルファイアが最もスポーティな味わい。操舵フィールは正確だし、速い走りでコーナーに入ってもリアがついてくる。ただ、後席の乗り心地はちょっと固い。
アルファードは乗り心地に振った味付けで、エルグランドと同様に快適。しかし、速度域の高いコーナリングでは腰高な印象を受け、上下の動きを意識させられる。走りのバランスが取れていて、快適性も高いのはエルグランドだ。
乗り心地や静粛性など、どの席でも快適性が高く、e-4ORCEによる懐の深さが売りのエルグランド。王者の資質は充分だ。
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