2026年9月に世界初公開された新型レクサスNXは、リアビューも大きく変わった。最大の見どころは、レクサス車として初採用された「ダブルLシグネチャー」だ。左右に二重のLが浮かび、中央ではLEXUSロゴまで光る。その大胆なデザインの狙いを探る。
文:ベストカーWeb編集部/写真:レクサス、トヨタ
【画像ギャラリー】夜映えしすぎでしょ! カッコ良すぎな新型NXの光る機能がコレ!!(10枚)画像ギャラリー一文字テールを残しながら「L」を二重化
2021年に登場した現行レクサスNXは、左右のリアコンビネーションランプを細い一文字状のランプでつないだ。夜間でもひと目で横幅を感じさせるデザインであり、テールゲート中央に置かれた「LEXUS」の文字も、新世代レクサスを象徴するアイテムだった。
2026年9月に発表された新型NXも、ボディを横断する光のラインを受け継いでいる。しかし、その両端には太く力強いL字型ランプが二重に配置された。これがレクサス初採用となる「ダブルLシグネチャー」だ。
L字型のランプは、以前からレクサス車の重要なデザインモチーフだった。ブランド名の頭文字であると同時に、離れた場所から見てもレクサスだと分かる“光のサイン”でもある。
新型NXでは、そのLを単純に大きくするのではなく、外側と内側へ二重に配置した。左右端に近い部分ほど強く発光するため、実際の全幅1865mm以上にワイドなクルマへ見える。
しかも新しいL字ランプは、一文字のラインから下方向へ大きく折れ曲がっている。現行型の繊細で都会的な光り方に対し、新型はSUVらしい力強さが増した。左右のランプだけを見れば、ひと回り上のボディサイズを持つような迫力さえ感じられる。
一方、中央部分は細い一直線のまま。両端のダブルLとの太さの差を付けることで、横方向への広がりとデザイン上のメリハリを両立した。すべてを太く光らせるよりも、ずっと精悍に見える。
LEXUSロゴまで発光! 夜の存在感がスゴい
もうひとつの見どころは、一文字ランプの中央に組み込まれた「LEXUS」の発光ロゴだ。
現行NXもテールゲート中央にLEXUSの文字を配置していたが、新型ではそのロゴ自体が赤く光る。左右のダブルL、一文字のセンターライン、中央の発光ロゴがひと続きになり、リアビュー全体でブランドを表現する。
これは実用上必要な装備というより、夜間の存在感を高めるための演出である。しかし、暗い場所ではボディの細かなプレスラインやエンブレムが見えにくくなる。そのなかで光るロゴを使えば、後ろ姿だけでレクサス車だと伝えられる。
最近は一文字テールを採用するクルマが急増した。軽自動車から高級SUVまで似た光り方が広がり、一文字につながっているだけでは個性を出しにくい。そこで新型NXは、レクサス伝統のL字と文字ロゴを組み合わせ、ブランド独自の夜間表情を作ったのだろう。
ダブルLはデザインだけでなく、ボディを低く見せる効果も持つ。ランプを高い位置で横方向へ伸ばし、その下のテールゲートをシンプルにまとめることで、重心が低く、路面へ踏ん張ったようなスタンスを強調している。
F SPORTでは、リアコーナーに空力デバイスも設定される。ルーフスポイラーやロッカー部分にはピアノブラックを採用し、標準モデル以上に引き締まった外観となる。リアコーナーのデバイスは飾りではなく、走行中の空気の流れを整える役割も担う。
車体側でも、ホイールハウス内にフィンを設けて空気を効率よく排出。内部の圧力上昇を抑えることで、走行中にリアが浮き上がる感覚を減らし、接地感と直進安定性を高めたという。新型NXのリアは、見た目の迫力だけでなく、走りの機能も考えられているわけだ。
ダブルLと発光ロゴは目立つだけに、好みが分かれるかもしれない。控えめな上品さを求める人には、少々派手に映る可能性もある。
とはいえ、一文字テールが当たり前になった現在、後ろ姿だけで車名やブランドを印象づけるのは簡単ではない。新型NXはL字を二重に光らせ、さらにLEXUSの文字まで発光させることで、その課題に真正面から答えた。夜の駐車場で振り返りたくなる大胆さこそ、新型NXのリアデザイン最大の魅力である。
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