R33からR34へ。この2世代は、スカイラインの歴史において大きな転換点となった。居住性を重視して大型化したR33に対し、R34はホイールベースを短縮し、歴代モデルらしいスポーティな走りへと原点回帰。直列6気筒RBエンジンを搭載する最後のスカイラインとして、今なお国内外で絶大な人気を誇る名車の魅力を振り返る。
※本稿は2026年5月のものです
文:大音安弘(車両解説)、清水草一、橋本洋平/写真:日産、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年6月26日号
9代目日産 スカイライン(R33型・1993年登場)
1993年登場の9代目は、全車3ナンバーボディに。これは居住性の悪さが指摘された先代の反省と、贅沢さが求められたバブル期開発の影響を受けたもの。またエンジンも、4気筒が廃止され、2.5Lを主力とする全車直6となった。
ボディタイプは4ドアセダンと2ドアクーペの2本立てだが、企画時のクーペのショートホイールベース化が、コストダウンのために見送られ、走りの優位性が薄れたのは残念。
丸みを帯びたエクステリアが野暮ったいとの声もあり、1996年のマイナーチェンジで大幅なフェイスリフトを実施。シャープな顔つきと直線を強調したものに変更された。
●9代目R33型スカイライン(スペック、価格は2ドアGTS25tタイプMのもの)
・ボディ形状:2ドアクーペ、4ドアセダン
・ボディサイズ:全長4640×全幅1720×全高1340mm、WB2720mm
・エンジンの種類:直6 2.5LNA&ターボ、直6 2.0LNA&ターボ
・最強グレードのエンジンスペック:250ps/30.0kgm(2.5ターボ)
・サスペンション形式(F/R):マルチリンク/マルチリンク
・搭載された新技術:リニアチャージコンセプト(ターボ) 5速AT(1996年1月以前の前期モデルのみ) 電動スーパーHICAS(4輪操舵) など
・当時の新車価格:289万8000円(5MT)
10代目日産 スカイライン(R34型・1998年登場)
1998年登場の10代目は、「ボディは力だ。DRIVING BODY」のキャッチコピーに象徴されるように、原点回帰といえる全方位でのスカGらしさを追求したのが特徴だ。
エクステリアは、R30やR31を彷彿させる直線的かつ精悍さを感じるデザインを与え、クーペには懐かしのサーフィンラインが復活。R30以降ホイールベースはクーペとセダンで共通だが、R33の反省からR34では55mmのショートホイールベース化を実施。
インテリアでは、運転席中心のコックピットに、小径ステアリングを組み合わせ。さらにターボ車には、3連メーターを標準化した。
エンジンは、全車直6のRB型で、2.5LのNAとターボ、2LのNAの3タイプ。走りの肝となるボディは、R33GT-Rに匹敵する高いボディ剛性を実現。特にターボ車は強化され、電動スーパーHICASなど専用装備も採用。そのターボ仕様のボディとシャシーに、2.5LのNAエンジンを組み合わせた通好みの「25GT-V」も追加。
2000年には後期型に進化するも、経営判断によりわずか3年の短命に終わるが、直6最後のスカGとして今も高い人気を誇る。
●10代目R34型スカイライン(スペック、価格はクーペ25GTターボのもの)
・ボディ形状:2ドアクーペ、4ドアセダン
・ボディサイズ:全長4580×全幅1725×全高1340mm、WB2665mm
・エンジンの種類:直6 2.5LNA&ターボ、直6 2.0LNA
・最強グレードのエンジンスペック:280ps/35.0kgm(2.5ターボ)
・サスペンション形式(F/R):マルチリンク/マルチリンク
・搭載された新技術:オートマチックトランスミッション「E-ATx」 NEOストレート6エンジン(改良) ホイールベース55mm短縮
・当時の新車価格:291万3000円(5MT)
















コメント
コメントの使い方