ホンダのSUVで悩むと、コンパクトで人気のヴェゼルか、ひとクラス上のZR-Vかという選択になりやすい。しかもZR-Vは2026年3月改良でe:HEV専用モデルへ進化。価格はヴェゼルより明確に高いが、そのぶん走り、サイズ、上質感の満足度も高いのか? 兄弟SUVの差をチェックしたい!
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】コスパのヴェゼルと上質感のZR-V、内外装を写真で徹底比較!(13枚)画像ギャラリー価格差は大きいが、ZR-Vはひとクラス上の余裕がある
まず価格を見ると、ヴェゼルe:HEV XのFFは299万8600円、e:HEV ZのFFは326万8100円。一方、ZR-Vはe:HEV XのFFが370万7000円、e:HEV ZのFFが430万7600円だ。同じX同士で70万8400円、Z同士では103万9500円の差がある。これはなかなか大きい。単純に安く買うなら、もちろんヴェゼルが強い。
ただし、サイズはかなり違う。ヴェゼルは全長4340mm、全幅1790mm、全高1590mm。ZR-Vは全長4570mm、全幅1840mm、全高1620mmだ。ZR-Vは全長で230mm、全幅で50mm大きく、見た目にも乗った感覚にも余裕がある。ヴェゼルは街中で扱いやすいサイズ感が魅力だが、ZR-Vは高速道路や長距離移動での落ち着き、キャビンの包まれ感で上を行く。
パワートレーンも差がある。ヴェゼルのe:HEVは1.5Lエンジン+モーターで、モーター最高出力は131ps。ZR-Vは2.0Lエンジン+2モーターで、モーター最高出力は184psだ。どちらもホンダらしく電動感のある走りだが、余裕や伸びやかさではZR-Vが有利。価格差は、まさにこの“ひとクラス上感”に払うお金と考えたい。
燃費と扱いやすさならヴェゼル、上質感ならZR-V
燃費はヴェゼルがかなり優秀だ。e:HEV XのFFはWLTCモード26.0km/L、e:HEV ZのFFでも25.3km/L。ZR-Vはe:HEV XのFFが22.1km/L、e:HEV ZのFFが22.0km/Lだから、燃費重視ならヴェゼルに軍配が上がる。日常の買い物、通勤、子どもの送迎など、街中中心で使うならヴェゼルの軽快さと経済性は魅力的だ。
いっぽうZR-Vは、2026年改良で商品力をさらに上げた。e:HEV ZなどにはGoogle搭載9インチHonda CONNECTディスプレーを採用し、GoogleマップやGoogleアシスタント、Google Playに対応。走りの上質感だけでなく、車内の先進感も高まった。さらにブラックスタイルやクロスツーリングといった特別仕様車もあり、デザインで選ぶ楽しさもある。
結論として、ヴェゼルは「無駄なく賢いホンダSUV」だ。価格、燃費、扱いやすさのバランスがよく、普段使いの満足度はかなり高い。対するZR-Vは「ちょっと背伸びしてでも欲しくなる上級SUV」。価格は高いが、走りの余裕、車格感、内外装の質感でしっかり差を見せる。コスパならヴェゼル、満足感まで含めて選ぶならZR-V。ホンダSUV兄弟は、じつに悩ましい関係だ。
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