BEVの成長に停滞感が見え、現在のクルマの潮流はハイブリッドへと流れているようにも感じる。ハイブリッドといえば日本のお家芸。ここでは、令和に入ってから登場しヒットを記録したハイブリッド車の人気の秘密を探っていく。
※本稿は2026年6月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:トヨタ、日産、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年7月26日号
トヨタ アクア(2代目・2021年7月発売)
アクアはコンパクトなハイブリッド専用車だ。販売ランキングの順位はトップ水準ではないが、コンパクトカーのヤリスハイブリッドに比べると、アクアは約2倍売れている。
全長は4m少々の5ナンバー車だが、ヤリスに比べてホイールベースが長く、後席の足元空間に余裕があって乗り心地も快適だ。内装も上質で、100V・1500Wの電源コンセントを標準装着する。
運転がしやすく居住性も優れ、低燃費で価格を抑えた控え目なクルマに乗りたいユーザーの期待に応えてヒットした。
日産 ノートオーラ(2021年8月発売)
ノートの上級シリーズで、小さな高級車的なクルマ造りでヒット。外観を3ナンバーサイズに拡幅してボリューム感も持たせた。
内装も上質で、特にインパネの周辺は緻密に造り込んだ。動力性能もノートに比べて高められ、全幅の拡幅でトレッドも少し広がり走行安定性も良好だ。
ノートオーラGの価格は、ノートXよりも49万2800円高いが、安全関連など31万円相当の装備を充実させた。つまり内外装の質を高め、走行性能を向上させた対価は約18万円に収まる。買い得感も強い。
【画像ギャラリー】どれも売れたの納得だわ!! アクア/ノートオーラ/プリウスの「ヒットの理由」を写真で見る(16枚)画像ギャラリートヨタ プリウス(5代目・2023年1月発売)
3代目プリウスは、2010年に1カ月平均2万6000台を登録した。その後はトヨタの主力車種にハイブリッドが増えて、ヤリスハイブリッドXのWLTCモード燃費が36km/L。もはや低燃費はプリウスのウリにならず、2022年の登録台数は2010年の約10%だ。
そこで現行型(5代目)は、低燃費ではなくモーター駆動の力強い走りを訴求して、主力ユニットのエンジンを2Lに拡大した。全高は40mm下げて低重心化している。外観も5ドアクーペ風で走りのイメージを強め、ヒット作になった。
【画像ギャラリー】どれも売れたの納得だわ!! アクア/ノートオーラ/プリウスの「ヒットの理由」を写真で見る(16枚)画像ギャラリー



















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