現在のクルマ界隈、軽自動車やSUVが販売の主流で、スポーツモデルは受難の時代。しかし、いつの時代もスポーツモデルを待ち望む層は一定数存在する。そして、スポーツモデルの「ヒットの理由」もまた、明確に存在するのである!!
※本稿は2026年6月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:トヨタ、マツダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年7月26日号
トヨタ GRヤリス(2020年9月発売)
今は国内で売られる新車の40%近くが実用重視の軽自動車で、販売の好調なSUVは重心が高い。燃費規制の影響もあってハイブリッドも増えた。
その結果、運転の楽しいスポーツモデルが減り、特に峠道を含めて、日本の道路に適したコンパクトな車種が少ない。
しかしGRヤリスは、全長が4m以下のボディに1.6Lターボを搭載して、動力性能は自然吸気の4Lに相当する。4WDも備わり、狭い峠道でも抜群に速い。貴重なコンパクトスポーツで、クルマ好きの注目度が高い。
マツダ ロードスター990S(特別仕様車・2021年12月発売)
クルマと一体になる感覚は運転の本質的な楽しさだが、それを味わえるクルマは少ない。昔に比べてボディが拡大され、装備も充実して、車重が増したためだ。一体感が薄れ、乗せられている印象に陥りやすい。
この不満に応えた車種がロードスターで、特別仕様車の990Sは、車両重量を文字どおり990kgに抑えた。
ベースグレードはSで、レイズ製鍛造アルミホイールでバネ下重量を軽減した。足回りも専用設計で、自分の手足のように扱える。運転すると初代ロードスターを思い出す。
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