ランドクルーザーFJばかりが注目されるいま、じつは見逃せない1台がある。フルモデルチェンジを果たしたトヨタ「ハイラックス」だ。強化シャシーや2.8Lディーゼル、ランクル譲りの最新オフロードデバイスを手に入れた9代目は、本当に別モノなのか。“ランクルの聖地”「さなげアドベンチャーフィールド」で、その実力を徹底的に試してきた。
文/高坂義信 写真/奥隅圭之
新型ハイラックスの実力をランクルの聖地で検証!
4WD・SUV界隈では最近、トヨタ「ランドクルーザーFJ」のニュースばかりだが、時同じくして国産ピックアップトラックの雄「ハイラックス」も、ひっそりと(?)フルモデルチェンジを遂げていた。
1979年に初めて4WDモデルが追加されたハイラックス。今回のモデルは9代目に当たり、先代より大幅に強化されたシャシーフレーム、2.8Lに排気量がアップされたクリーンディーゼルエンジン、ランドクルーザー系と同じ先進のオフロードデバイスなどを採用したことが、その進化のポイントだ。
となると、気になるのはその走り。特にオフロードでのポテンシャルが、どれほどスケールアップしているのか? 今回は”ランクルの聖地”であるオフロードコース「さなげアドベンチャーフィールド(SAF)」で、新型ハイラックスのオフロード性能を徹底的に試してみた。
シャシーも走破性も劇的進化! これぞ新世代ハイラックス
まず好感を持ったのは、ボディ&シャシーのスタビリティが劇的に向上していることだ。SAFの外周路を走っただけでも先代はガタガタゴトゴト、大きな穴を越えるたびシャシーにキシミ音さえ発生させていたが、新型はそれがまったくない。足まわりもしっかり感があり、かつしなやか。荒れた路面によく追従してグリップをなかなか失わない。これならオンロードに行っても、相当、乗り心地がよくなっているはずだ。
さらに排気量のアップしたディーゼルエンジンはトルクのカタマリのような印象。交互に穴の掘られた約20度の急登坂も、ゆっさゆっさとサスペンションを伸縮させながら、簡単に登っていってしまう! まるでランドクルーザーに匹敵する頼もしさなのだ。
そして舞台はロックやモーグルのセクションへ。ここではハイラックスの前後の対地アングルのよさに驚く! 長いホイールベースゆえお腹がつかえやすいのは仕方ないし、圧倒的なサスペンションストロークがあるわけでもないのだが、”マルチテレインセレクト“という電子デバイスによって、想像以上の走破性をみせてくれた!
オフロードはもちろん、オンロードでの走行性向上も予感させたハイラックス。ランドクルーザーFJと同じくらい注目されてもいいと思うんだが。
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