スバルが来年までにMT車を3台出すと発表して、スバルファンならずともざわついている。そこでスバルをよく知る国沢さんと山本さんに本音ベースで「SUBARUの今とこれから」を語り合ってもらった。
まとめ:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、スバル
【画像ギャラリー】300馬力超えの市販化も夢じゃない!? クルマ好きをワクワクさせるスバル怒涛のラインアップを大公開!(8枚)画像ギャラリーカーボンニュートラルまでの期間、スバルはMT車で勝負する!
国沢:2050年にはカーボンニュートラルになる。電気自動車の時代にならないとか、いろんな意見があるけど、メーカーとしては2050年まで今から24年どうするかが一番の問題だ。クルマの寿命って15年くらいだとすると2035年ぐらいから変わっていく
山本:2035まであと9年。そこまでどうするかって話ですよね。スバルはこの3~4年先くらいの戦略は練っていると思うんですよ
国沢:例えばトレイルシーカーとbZ4Xツーリングは兄弟車だけど実際買うとなると、「トヨタで間違いない」となってしまう。だから将来的にはトヨタと同じものを作っていたら負けると思う。大事なのはブランドイメージで、今はスポーツモデルを作ってイメージを作ったほうがいい
山本:スバルファンはソルテラの時は食指が動かなかったけど、 トレイルシーカーになった途端、スッと入っていくのが面白い。ブランドイメージは大事で、レガシィツーリングワゴンのDNAを感じますよね
国沢:藤貫(哲郎CTO)さんが、今あるアセットで、短期間でスポーツモデルを出すという戦略を打ち出したが、それに対しては大賛成。おじさん世代だけじゃなく、マニュアル車を欲しがっている若い人がいっぱいいるんだ。クルマ好きの親御さんが純粋培養した子がMT免許を取って旧車をいい値段で買っている。需要はあります
山本:ブランドイメージで言うと、モータースポーツは重要です。今はもうラリーもスーパー耐久(S耐)もスバル車がほとんどいない。GR86/BRZカップでBRZが頑張っているくらい。さらにスバルのモータースポーツを盛り上げていくためには、モータースポーツにおいても、SUBARUとSTIの連携をさらに強めたらいいと思う。
ニュルはSTIが、S耐はSUBARUが、と別々にやっているように見えます。本当はGRヤリスのようにS耐で鍛えたクルマでニュルに挑戦みたいな話のほうが盛り上がります
国沢:昔のモータースポーツでは、SUBARUとSTIがもっと連携していた。改めて、そういった連携を現場レベルから強化し、どのようにうまく回すかだと思うんだよね
山本:現場の人はやりたい。トップもいいと思っているんだけど、なぜか昔のほうが、連携が強かったように見える。一気通貫で昔のようにモータースポーツを盛り上げてくれるといいですね
FA24エンジンが300馬力を超えTY85ミッションも復活!
編集部:少し話題を変えます。S耐に参戦しているハイパフォX2のFA24エンジンは、ピストンとインタークーラーを変更し375馬力、525Nmと量産車に比べて100馬力、150Nmも上がっています。何があったのでしょうか?
国沢:あれはびっくりだよね。そういうところの現場力があるわけじゃない。誰かがやっぱり「リミッター外していいんだよ」って言えば、やれる力があるってことでしょう
山本:S4が275馬力で出た時は、300馬力は絶対無理と言ってましたよね。300馬力を超えれば、みんな「オッ!」て思いますもんね。しかも525Nmあったら凄い!あとWRX STIが使っていたTY85の生産ラインが残っていたっていうからびっくりです
国沢:CVTだと400Nmくらいまでしか受け取れなくて、もうそれ以上トルク出すのは無理だからね。TY85なら大丈夫
山本:ハイパフォX2は改良していくと400馬力くらいは出るんじゃないですか。スーパー耐久シリーズ富士24時間でも壊れなかったから300馬力超えも難しくはないんじゃないですか!?
編集部:限定販売されたWRX STI Sport♯(シャープ)に続いて、今秋MTを搭載したWRXのカタログモデルが登場し、来年にはハイパフォX2の市販モデルといえるハッチバックが販売されるそうです。「GDBかGRBか」みたいに盛り上がりますね
国沢:スバルファンはGDBを筆頭にセダン好きが多いの。歴代のWRX STIはセダンが多いんだけど、一部マニアがGRBファンという感じかな。WRCでもGDBのほうが成績はよかった
山本:今度のハッチバックモデルは、既存のアセットを活用し、アフォーダブルな価格を目指すという点に期待ですね。ベースを安くしてSTIを含めてサードパーティーで盛り上げていくのが理想ですね
国沢:STIの部品はどんどん高くなったけど、スポーツモデルが誕生するのはチャンスだから手ごろなものも作ればいい
編集部:BRZのコンプリートモデルも登場するようです。期待値はどうですか?
国沢:気になるのは価格が上に行くのか下に行くのかだね。上に行くと性能は上がるけれど、手が届かなくなる。もう少し下に降りてくるといいけどね
山本:コンプリートにも期待だけれど、若いクルマ好きのためにも、Rグレードのような、手軽に愉しめるモデルが増えるといいですね。300万円前後のモデルであれば、モータースポーツのベースモデルにもなります
国沢:300万円前後で、スポーツシートだけ付ければ、走り屋さんが喜ぶクルマになる気がする。単なる廉価版じゃなくて、素の練習車、そのまま走行会に行けるクルマ。そんなやつを出してくれば、多分お客さんはついてくると思う
山本:もうひとつ言わせてもらえば、CVTモデルにも期待したいな。例えばS耐とか厳しい環境の中で、CVTも鍛えてほしい
国沢:あとはやっぱり時間だね。4、5年しか多分寿命はないと思う。さっきも言ったけれど、MT車で盛り上げたいと思うなら、プロモーションを含めてがんがんやってほしいね
山本:スバルには若い人たちがクルマの愉しさを味わえる機会を作ってほしいと思います。MTの楽しさを再認識させるような!
国沢:スポーツモデル専門の「スポーツ車両企画室」が中心になって企画と開発のスピードが上がっているというから、MTだけにとどまらず、どんどんスバルらしい愉しいクルマをつくってほしいよ!
山本:スバルらしい愉しいクルマというところがポイントですね
編集部:今日はスバルへの熱い思いを語っていただきありがとうございました。
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